外為サマリー:一時151円10銭台に軟化、財務相発言で介入警戒感高まる

29日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=151円32銭前後と前日の午後5時時点に比べて10銭程度のドル安・円高となっている。

28日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=151円38銭前後と前日に比べて5銭程度のドル高・円安で取引を終えた。同日に発表された23年10~12月期の米実質国内総生産(GDP)確定値や前週分の米新規失業保険申請件数などが強い内容となったことを受け、一時151円42銭まで強含んだ。

きょうは年度末となるほか、欧米などはグッドフライデー(聖金曜日)の祝日となることから模様眺めムードが広がりやすく、東京市場のドル円相場は方向感なくスタート。こうしたなか、鈴木俊一財務相が「(足もとの円安は)ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)に沿っていない部分もあるのではないか」と発言したことが伝わると、円買い介入への警戒感から151円17銭まで下押す場面があった。

ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0784ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0015ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=163円14銭前後と同40銭程度のユーロ安・円高で推移している。