株価指数先物【引け後】 後場はリバランス需給にショートが加わる

大阪6月限
日経225先物 40230 -200 (-0.49%)
TOPIX先物 2749.5 -15.0 (-0.54%)

日経225先物(6月限)は前日比200円安の4万0230円で取引を終了。寄り付きは4万0430円と、シカゴ日経平均先物(6月限)清算値(4万0465円)には届かず、前日比変わらずで始まった。現物の寄り付き後に付けた4万0490円を高値にショート優勢の流れとなり、前場終盤にかけて4万0230円まで売られた。その後ランチタイムで4万0360円まで持ち直したもののロングの勢いは強まらず、4万0300円を挟んで膠着が続いた。後場中盤には前場に付けた安値を割り込んだことで下へのバイアスが強まり、一時4万0080円まで下落幅を広げる場面もあった。4万円の大台接近では押し目待ちのロングやショートカバーも入り、引けにかけて下落幅を縮めた。

日経225先物は、前場の段階ではオプション権利行使価格の4万0250円から4万0500円辺りのレンジ推移だった。ただし、日経平均株価が配当落ち分の即日吸収どころか、配当分を上回る下げとなったことで、利益確定の売りが膨らむ展開になった。また、為替市場では財務省の神田財務官の円安牽制発言を受け、介入への警戒感から1ドル=151円前半と、前日からは円安が一服していたことも手掛けづらくさせていた。

そのほか、年金資金によるリバランスの売りや、日経平均構成銘柄の銘柄入れ替えを控え、先回り的な動きもあったとの見方も聞かれた。日経225先物は一時4万0080円まで売られ、ボリンジャーバンドの+1σ(4万0190円)を下回る場面も見られた。ただ、その後は急速に買い戻されたため、終値では+1σを上回って終えた。日経平均株価は終盤にかけて一時4万0054円まで下げており、4万円の大台割れを狙ったショートが入ったと考えられる。

日経225先物は4万円接近での底堅さが意識されるものの、22日に付けた4万0910円をピークに、小幅ではあるが上値を切り下げるチャート形状である。再び+1σを下回り、大台の4万円を割り込んでくるようだと、3月半ばの調整で支持線として機能していた25日移動平均線が位置する3万9500円辺りを短期的なターゲットとして、ショートを誘う可能性がありそうだ。

一方で、4万円接近では押し目待ち狙いのロングが意識されており、同水準での底堅さを確認する必要はあるが、+2σ(4万0910円)水準をターゲットとしたロングの動きが強まる展開を想定しておきたいところだろう。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.63倍に上昇した。前場は25日移動平均線を超えることができず、TOPIX型優位のなか、一時14.55倍に低下する場面も見られた。ただし、後場半ば以降の年金資金によるリバランスの動きを受け、修正をみせてきた。25日線を捉えてきており、配当再投資や日経平均構成銘柄の銘柄入れ替えによる需給が一巡してくることで、来週以降はややNTロングに振れる可能性がありそうだ。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万4599枚、ソシエテジェネラル証券が1万3947枚、サスケハナ・ホンコンが6397枚、バークレイズ証券が3787枚、SBI証券が2353枚、モルガンMUFG証券が2274枚、日産証券が1964枚、野村証券が1831枚、JPモルガン証券が1455枚、ゴールドマン証券が1212枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が4万2036枚、ソシエテジェネラル証券が2万2656枚、バークレイズ証券が8578枚、モルガンMUFG証券が7603枚、JPモルガン証券が6275枚、ビーオブエー証券が4734枚、ゴールドマン証券が4365枚、サスケハナ・ホンコンが4254枚、野村証券が4005枚、SBI証券が3621枚だった。