明日の為替相場見通し=ドル選好地合い継続か

今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、日米金利差を意識してドルを選好する地合いが続きそうだ。予想レンジは1ドル=151円30銭~152円10銭。

この日に日銀の田村直樹審議委員が「緩和的な金融環境が継続する」などと述べたことをきっかけに、ドル円相場は一時151円97銭と1990年7月以来34年ぶりのドル高・円安水準をつけた。その後は鈴木俊一財務相の円安牽制発言を受けて伸び悩んだものの、足もとで米経済の底堅さを示す経済指標が相次いでいることからドルの下値は限定的だった。米連邦準備理事会(FRB)のクック理事が25日に「経済の一部でインフレ鈍化に時間がかかり、米連邦公開市場委員会(FOMC)は利下げに対して慎重なアプローチを取らざるを得ない」との見方を示していることもあり、日米の金利差が開いた状態が当面続くとの見方からドルが選好されやすい地合いが続きそうだ。ただ、日本時間今晩に予定されている米7年債の入札やウォラーFRB理事の講演が相場に影響を与える可能性があることには注意しておきたい。