ダウ平均は小幅高 FOMCの結果待ち=米国株序盤

NY株式20日(NY時間11:46)(日本時間00:46)
ダウ平均 39121.82(+11.06 +0.03%)
ナスダック 16157.77(-9.02 -0.06%)
CME日経平均先物 40130(大証終比:+530 +1.32%)

きょうの米株式市場でダウ平均は小幅高。序盤は下げて始まったもののプラスに転じている。ただ、本日は午後にFOMCの結果が発表され、その反応待ちの雰囲気も強い。今回のFOMCは据え置きが確実視され、注目はパウエル議長の会見などになるが、今回はFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)と経済見通しも公表される。

市場は先週の高いインフレ指標を受けて、早期利下げ期待を後退させており、年内の利下げ回数も3回を織り込めていない状況。12月FOMC時のドット・プロットは、今年3回の利下げ(計0.75%)を見込み、ハト派サプライズとなっていたが、市場ではそれが2回に減るのではとの観測も強まっている。

ただ一部からは、雇用が次第に落ち着きを取り戻す中で、パウエルFRB議長は景気の先行きを気にしており、意外に3回の利下げ予想とハト派スタンスを維持するのではとの観測も出ている。2回か3回かで米株式市場の反応も変わりそうだ。

一方、最近のIT・ハイテク株の下げを受けて、AIバブルが本格的に警戒され始めているのではないかとの指摘も聞かれる。ただ、その分、他のセクターに見直し買いも散見され、一部からは「他の条件が同じであれば、水面下で起こっているローテーションや変動は悪いことではない」といった声も出ている。

取引所のナスダック<NDAQ>が下落。同社の筆頭株主であるボース・ドバイが保有株の約3分の1、2700万株を1株59ドルで売り出すと発表した。

スーパー・マイクロ・コンピューター<SMCI>が5日続落。同社は200万株の増資計画を発表したが、決定を延期していた発行価格が875ドルに決まった。前日終値よりも低い水準。

ブリトーなどメキシコフードのファストフード店を展開するチポトレ・メキシカン・グリル<CMG>が上昇。前日引け後に1対50の株式分割を取締役会が承認したと発表した。6月6日の株主総会に提案する。

ゴルフ用品のトップゴルフ・キャロウェイ・ブランズ<MODG>が大幅高。韓国の戦略的投資家が同社の一部の買収を検討していると伝わった。

宝飾品販売のシグネット・ジュエラーズ<SIG>が決算を受け大幅安。予想を下回る売上高見通しを示した。

本日はマイクロン<MU>が引け後に決算を発表予定。

ナスダック<NDAQ> 61.19(-1.27 -2.03%)
スーパー・マイクロ<SMCI> 870.79(-40.18 -4.41%)
ライオット<RIOT> 11.70(+0.61 +5.50%)
チポトレ・メキシカン<CMG> 2914.07(+116.51 +4.16%)
トップゴルフ・キャロウェイ<MODG> 16.19(+1.80 +12.51%)
シグネット<SIG> 91.10(-11.36 -11.09%)

アップル<AAPL> 175.99(-0.09 -0.05%)
マイクロソフト<MSFT> 422.20(+0.79 +0.19%)
アマゾン<AMZN> 174.79(-1.11 -0.63%)
アルファベットC<GOOG> 148.57(+0.65 +0.44%)
テスラ<TSLA> 172.92(+1.60 +0.93%)
メタ<META> 497.03(+0.79 +0.16%)
AMD<AMD> 178.90(-2.52 -1.39%)
エヌビディア<NVDA> 886.69(-7.29 -0.82%)
イーライリリー<LLY> 771.11(-1.67 -0.22%)