米PPI、予想を上回りインフレの粘着性示す

日本時間21時半に発表になった2月の米生産者物価指数(PPI)は、総合指数で前月比0.6%、コア指数で0.3%と今週のCPI同様に根強いインフレを示唆した。一方、同時刻に発表になった小売売上高は前月比0.6%増に改善。予想は下回ったものの個人消費の底堅さを示している。

FRBの利下げ期待はすでに早くても6月開始まで後退しているが、今回の結果を受けて短期金融市場では、6月利下げ開始の確率を若干下方修正している。ただ、70%超の確率では推移している状況で、今年の累計の利下げ幅も0.75%ポイントで織り込んでいる

これを受けて米国債利回りが上昇し、為替市場はドル高の反応が見られた。米株式先物は上げ幅を縮小。ただ、動きが一巡するとすぐに戻している。

*米生産者物価指数(PPI)(2月)21:30
結果 0.6%
予想 0.3% 前回 0.3%(前月比)
結果 1.6%
予想 1.2% 前回 1.0%(0.9%から修正)(前年比)
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.5%(食品・エネルギー除くコア・前月比)
結果 2.0%
予想 1.9% 前回 2.0%(食品・エネルギー除くコア・前年比)

*米小売売上高(2月)21:30
結果 0.6%
予想 0.8% 前回 -1.1%(-0.8%から修正)(前月比)
結果 0.3%
予想 0.5% 前回 -0.8%(-0.6%から修正)(自動車除くコア・前月比)