ダウ先物は下落 今週はイベント目白押し=米国株

米株価指数先物(3月限)(NY時間08:51)(日本時間22:51)
ダウ先物 38974(-168.00 -0.43%)
S&P500 5136.00(-10.00 -0.19%)
ナスダック100先物 18336.25(-2.00 -0.01%)

米株価指数先物市場でダウ先物は下落。一方、ナスダック100は上昇している。株価はここ数週間、人工知能(AI)を巡る熱狂に後押しされ大きく上昇した。市場の高値警戒感は依然として根強い。

しかし、ストラテジストは「最近の上昇で、バリュエーションが極端に高くなっている銘柄の時価総額におけるシェアは、2021年のユーフォリア(幸福感)期に近いレベルまで上昇している。だが、今日の極端なバリュエーションの蔓延は市場の集中度を調整した後では、2021年よりも遥かに少ないように見える」との見解も出ていた。

好決算と予想を上回る消費者物価指数を消化した市場は、マクロ経済と雇用市場の最新情報に目を向けている。今週はイベントが目白押しで、パウエルFRB議長の議会証言が控えているほか、水曜日にADP雇用統計と米求人件数、そして金曜日に米雇用統計と雇用情勢を計る重要指標が発表される。

目先は再びFRBの利下げに市場の関心が戻りそうだが、現状は6月までの利下げ開始確率が85%、7月まででは完全に織り込みという状況となっている。今週のイベントを経て、この状況に変化が出るか注目される。

百貨店のメーシーズ<M>が時間外で14%の大幅高。同社に買収提案を行っている投資家グループ、アークハウス・マネジメント社とブリゲイド・キャピタル社が、買収提案を従来の1株21ドルから24ドルに引き上げた。

スーパー・マイクロ<SMCI>が時間外で大幅高となり、1000ドル台に再び上昇。S&Pダウ・ジョーンズが先週末引け後に、S&P500株価指数の算出銘柄に採用すると発表した。

配車サービスのリフト<LYFT>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。ドアダッシュ<DASH>との提携を材料視している。

ジェットブルー<JBLU>がスピリット航空<SAVE>との統合計画を打ち切ったと伝わった。スピリット航空は時間外で大幅安。

(NY時間09:01)(日本時間23:01)時間外
メーシーズ<M> 20.59(+2.58 +14.33%)
スーパー・マイクロ<SMCI> 1049.22(+143.74 +15.87%)
ジェットブルー<JBLU> 6.83(+0.36 +5.56%)
スピリット航空<SAVE> 5.34(-1.12 -17.34%)
リフト<LYFT> 17.51(+1.16 +7.09%)
ドアダッシュ<DASH> 131.80(+4.37 +3.43%)

アップル<AAPL> 176.80(-2.86 -1.59%)
マイクロソフト<MSFT> 413.58(-1.92 -0.46%)
アマゾン<AMZN> 177.82(-0.40 -0.22%)
アルファベット<GOOG> 136.79(-1.29 -0.93%)
テスラ<TSLA> 199.24(-3.40 -1.68%)
メタ<META> 503.68(+1.38 +0.27%)
エヌビディア<NVDA> 841.60(+18.81 +2.29%)
AMD<AMD> 205.18(+2.54 +1.25%)
イーライリリー<NVDA> 796.88(+14.76 +1.89%)