株価指数先物【引け後】 限月交代に伴うロールオーバーが中心

大阪3月限
日経225先物 40150 +150 (+0.37%)
TOPIX先物 2713.5 +1.5 (+0.05%)

日経225先物(3月限)は前日比150円高の4万0150円で取引を終了。寄り付きは4万0300円と、シカゴ日経平均先物(3月限)清算値(4万0220円)を上回る形で、買いが先行して始まった。現物の寄り付き時には4万0350円まで買われたが、買い一巡後に4万0130円まで上げ幅を縮める場面も見られた。その後、再び4万0330円まで切り返したものの、朝方に付けた高値を突破できず、前場終盤にかけては上げ幅を縮めており、オプション権利行使価格の4万0125円と4万0375円とのレンジ内での推移が続いた。

後場の取引開始直後に前場の安値を下回ると、利益確定に伴うロング解消のほか、短期的なショートも入り、一時4万0010円まで軟化する場面も見られた。しかし、4万円を割り込まなかったことから、積極的なショートは限られており、終盤にかけてはショートカバーが入った格好だろう。

日経225先物は、ハイテク株主導で買われた週末の米国市場の流れを引き継ぐ格好から、東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型をけん引する格好となるなか、一時4万0350円まで買われた。一方で、東証プライムの騰落銘柄は7割超の銘柄が下落したことから、いったんは利益確定を挟みたいところだろう。日経平均株価は終値で4万円の大台に乗せたものの、TOPIXは一時下落に転じる場面も見られたため、慎重にさせたようだ。

ただし、全面高によってピーク感が強まるよりは、冷静に判断していることにつながろう。楽観的な見方からロングに大きく傾く需給とはならず、積極的なショートも仕掛けづらいところだ。まずは、4万円固めを見極めつつ、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。

日経225先物は上向きで推移するボリンジャーバンドの+1と+2σとのレンジ推移が続いているが、+2σは4万0770円辺りまで上昇してきた。4万円を固める動きのなか、権利行使価格の4万0750円が射程に入ってきた。基本的には週末に3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えるなか、限月交代に伴うロールオーバーが中心となる。権利行使価格の4万0125円から4万0375円辺りでの狭いレンジ内で落ち着きたいところだろうが、米経済指標の結果を受けた米長期金利の動向次第では、ヘッジ対応の動きが強まり、結果的に荒い値動きをみせてくる可能性はありそうだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.79倍に上昇した。一時14.84倍まで切り上がり、2月16日に付けた14.79倍を上回ってきた。これにより、+2σが位置する14.88倍辺りが意識されてきたであろう。日経平均型からTOPIX型へ、一気に資金シフトを強めてくる展開は考えづらいため、若干の巻き戻しはあるだろうが、NTロングに振れやすい需給状況とみておきたい。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万6080枚、ソシエテジェネラル証券が2万2943枚、野村証券が1万1215枚、JPモルガン証券が9628枚、ゴールドマン証券が6205枚、サスケハナ・ホンコンが4950枚、バークレイズ証券が3887枚、モルガンMUFG証券が3766枚、みずほ証券が3754枚、シティグループ証券が3348枚だった。

TOPIX先物は、ソシエテジェネラル証券が7万4060枚、ABNクリアリン証券が4万0839枚、みずほ証券が2万7872枚、JPモルガン証券が2万5790枚、ゴールドマン証券が2万3408枚、モルガンMUFG証券が1万7113枚、BNPパリバ証券が1万7051枚、野村証券が1万5229枚、バークレイズ証券が1万4387枚、HSBC証券が1万0438枚だった。

日経225先物、TOPIX先物いずれも6月限の商いが増えており、限月交代に伴うロールオーバーが中心となってきた。