2月のISM製造業景気指数が予想下回る 新規受注が再び低下

日本時間0時に発表になった2月のISM製造業景気指数は47.8と予想外の低下となった。特に改善が期待されていた新規受注が再び50を下回り、雇用指数も7月以来の低水準に低下している。市場では米製造業の底打ちへの期待も出ていたが、本日の数字はそれを明確に示していない。

発表元のフィオーレ委員長は声明で「需要は回復の初期段階にあり、生産は1月と比べて比較的安定している。サプライヤーは引き続き生産能力を有しているが、原材料のサプライ・チェーンの関係もあり、苦戦の兆しを見せている」と述べた。

アパレル、非金属鉱物製品、一次金属を筆頭に8業種が上昇した一方、家具、機械、木材製品など7業種が低下。

また、在庫は年初より早いペースで縮小しており、企業が在庫を引き締めていることを示している。顧客在庫を示す指標も、ペースこそ遅いものの縮小した。仕入れ価格はコスト上昇のペースが緩やかであることを示した。

この発表を受けて株高・ドル安の反応が見られている。

*ISM製造業景気指数(2月)00:00
結果 47.8
予想 49.4 前回 49.1
新規受注 49.2(52.5)
生産 48.4(50.4)
雇用 45.9(47.1)
入荷遅延 50.1(49.1)
在庫 45.8(46.2)
仕入価格 52.5(52.9)
輸出 51.6(45.2)
()は前回