株価指数先物【引け後】 +2σは4万0550円辺りまで上昇

大阪3月限
日経225先物 40000 +740 (+1.88%)
TOPIX先物 2712.0 +31.0 (+1.15%)

日経225先物(3月限)は前日比740円高の4万円で取引を終了。寄り付きは3万9350円と、シカゴ日経平均先物(3月限)清算値(3万9300円)を上回る形で、買いが先行して始まった。買い一巡後に付けた3万9290円を安値に上昇基調が強まり、これといった調整を挟まずに、前場終盤にかけて3万9930円まで上げ幅を広げた。後場は週末要因もあって3万9830円~3万9950円辺りでの保ち合いが続き、高値圏での推移となるなか、終盤にかけてショートカバーを交えての強い上昇から、一時4万0010円まで上げ幅を広げる場面が見られた。

日経225先物は、注目されていた1月の米個人消費支出(PCE)統計を無難に通過し、エヌビディア<NVDA>などハイテク株主導で上昇した米国市場の流れを引き継ぐ格好となり、東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引する形で、日経平均型優位の展開となった。また、寄り付きから前場終盤にかけてこれといった調整もなく急伸したため、ヘッジ対応に伴うロングの動きが強まったようである。

日経225先物は4万円の大台に乗せてきたことから、心理的にはいったん達成感が意識されやすい面はあるだろう。ただし上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σと+2σとのレンジでの推移が続くなか、前日までの調整で+1σに接近し、+1σを支持線とした上昇により+2σに接近する格好となった。+2σはナイトセッションで4万0550円辺りまで上昇していることもあり、ピーク感にはつながらないだろう。

また、来週には3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えているが、日経225先物は前日までは3万9000円辺りでの着地が見込まれていた面もあったと考えられるが、本日の急伸で一気に4万円の権利行使価格水準まで切り上がったことで、ヘッジ対応の動きが強まりやすく、SQを前に荒れやすい相場展開を意識しておく必要がありそうだ。そのため、調整局面においては、押し目狙いのロングの動きも強まりやすいとみておきたい。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.74倍に上昇した。指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引するなかで日経平均型優位の流れとなり、2月16日に付けた14.79倍に接近してきた。日経225先物同様に、ボリンジャーバンドの+1σまでの調整を経てのリバウンドであり、+2σが位置する14.84倍辺りが意識されてきそうだ。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が4万0601枚、ソシエテジェネラル証券が2万0710枚、サスケハナ・ホンコンが6976枚、JPモルガン証券が5447枚、ゴールドマン証券が3882枚、野村証券が3654枚、SBI証券が3538枚、バークレイズ証券が3449枚、日産証券が2529枚、HSBC証券が2243枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万2965枚、ソシエテジェネラル証券が2万3531枚、シティグループ証券が9007枚、みずほ証券が6929枚、BNPパリバ証券が6869枚、野村証券が6527枚、ゴールドマン証券が6489枚、JPモルガン証券が5315枚、サスケハナ・ホンコンが4946枚、バークレイズ証券が4869枚だった。