出遅れ銘柄に見直し買いが入れば、まだ上昇する余地=米国株

米大手証券のストラテジストは、経済見通しがなお良好で、最近の出遅れ銘柄に見直し買いが入れば、米株式市場は最高値を超えてまだ上昇する余地があると述べている。投資家のポジションは、いわゆるマグニフィセント7に極めて集中しており、その分、反落のリスクもあるが、強気のセンチメントとポジショニングが一段と支えられる余地はあるとしている。特に現金からリスク資産や出遅れ銘柄へより大幅なローテーションが見られるようになればなおさらだと述べている。

景気が底堅く推移しているものの、市場の利下げ期待は根強く、株式市場は今年に入り最高値を更新した。これらの上げの大半を牽引しているのが巨大IT・ハイテク株だが、S&P500のパフォーマンスを、こうした企業の影響を希釈する均等加重で算出したS&P500と比較した場合、2009年以来の高水準付近となっているという。

NY株式23日終値
S&P500 5088.80(+1.77 +0.03%)
均等加重平均S&P500 6561.37(+14.93 +0.22%)