株価指数先物【引け後】 スキャルピング中心で方向感は乏しい

大阪3月限
日経225先物 38510 -10 (-0.02%)
TOPIX先物 2640.0 -6.5 (-0.24%)

日経225先物(3月限)は、前日比10円安の3万8510円で取引を終了。19日の米国市場がプレジデント・デーの休場で手掛かり材料に欠けるなか、寄り付きは3万8500円と小動きで始まった。その後は3万8430円~3万8560円処で保ち合いを継続し、前場中盤にかけてリバウンド基調が強まり、一時3万8730円まで買われた。ただし、短期的なトレードが中心でクローズも早く、買い一巡後は急速に値を下げ、前場終盤には3万8360円まで売られた。さらにショートを誘う格好で、後場に入ると一時3万8260円まで下落幅を広げる場面も見られた。売り一巡後は3万8310円~3万8430円辺りのレンジ推移が続くなか、引けにかけてのショートカバーにより下げ幅を縮めている。

日経225先物は小動きで始まり、その後、中国人民銀行による住宅ローン金利の引き下げが伝わると、中国の景気刺激策を材料視したロングが強まり前場中盤に3万8730円まで買われた。ただし、その後はロングを外す動きとともに、ショートを誘う格好になったようだ。前場の荒い値動きで短期的なトレードは一巡し、後場は下値の堅さが見られ、終盤にかけてのカバーにより前日の終値水準で終えた。

上海総合、ハンセン指数が反落して始まったことで、中国の景気刺激策を材料視したロングを一気に外す形となったようだ。ただし、中国市場はその後プラス圏での推移を見せており、ショートも仕掛けづらくさせた。

また、グローベックスの米株先物が小幅ながらマイナス圏での推移を見せていたこともあり、祝日明けの米国市場の動向を見極めたいところでもあった。先回り的な動きは乏しく、スキャルピング中心の売買とみられ、ナイトセッションで仕掛けてくる展開もありそうだが、21日には米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表されるほか、エヌビディア<NVDA>の決算が控えており、方向感をつかみづらくさせよう。

日経225先物はボリンジャーバンドの+2σに上値を抑えられる形とはなったが、前日の終値水準での底堅い値動きだった。バンドは上向きで推移しており、+2σは3万8820円辺りまで上昇し、+3σは3万9850円辺りに位置している。+2σに上値を抑えられたとしても、徐々に水準を切り上げるトレンドとなるため、ショートに傾けるポジションは避けたい。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.58倍に上昇した。低下して始まったNT倍率だが、ボリンジャーバンドの+1σ(14.51倍)水準まで調整した後は、リバランスにより一時14.64倍まで上昇し、+2σ(14.66倍)に迫る場面も見られた。エヌビディアの決算を受けたネガティブな反応を警戒したリバランスは一巡した感があり、改めてNTロングによるスプレッド狙いに向かわせる展開も想定しておきたい。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万5370枚、ソシエテジェネラル証券が1万7667枚、サスケハナ・ホンコンが8165枚、SBI証券が3567枚、JPモルガン証券が3407枚、日産証券が2881枚、バークレイズ証券が2465枚、ビーオブエー証券が2044枚、野村証券が1915枚、楽天証券が1416枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万9075枚、ソシエテジェネラル証券が1万5078枚、バークレイズ証券が4794枚、サスケハナ・ホンコンが4116枚、野村証券が3516枚、モルガンMUFG証券が2681枚、ゴールドマン証券が2660枚、JPモルガン証券が2533枚、ビーオブエー証券が2095枚、みずほ証券が1217枚だった。