株価指数先物【引け後】 エヌビディア決算を控えNTロングを巻き戻す動き

大阪3月限
日経225先物 38520 -90 (-0.23%)
TOPIX先物 2646.5 +15.0 (+0.57%)

日経225先物(3月限)は前日比90円安の3万8520円で取引を終了。寄り付きは3万8360円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8300円)にサヤ寄せする格好から、売りが先行して始まった。その後は押し目待ち狙いのロングが入り、一時3万8540円まで下落幅を縮める場面も見られた。ただし、プラスに転じることができず、上値の重さから短期筋のショートを誘う格好となり、前場終盤にかけて3万8270円まで売られた。後場は3万8320円~3万8400円辺りでの保ち合いを継続しており、ボリンジャーバンドの+2σ水準での底堅さが見られるなか、終盤にかけてショートカバーに向かわせ、下落幅を縮めて終えた。

日経225先物は売り先行で始まったものの、日経平均株価が寄り付き後ほどなくして、一時プラスに転じたことから、押し目狙いのロングに向かわせた場面も見られた。ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が終日堅調な値動きとなり日経平均株価を下支えする一方で、アドバンテスト <6857> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]など値がさハイテク株の一角が軟調な推移だったことが重荷となった。

また、本日は金融セクターの上昇が目立っており、先週の後半に見られたリバランスの動きが続いた。今週はエヌビディア<NVDA>の決算を控えていることもあり、いったんは利益確定に伴うリバランスに向かわせやすい面もあるようだ。もっとも、このリバランスによって、ハイテク主導の日経平均型のロングは解消される格好となり、エヌビディアの決算を受けて再動意をみせてくる可能性はありそうだ。

週明けの米国市場は、プレジデント・デーの祝日で休場となるため、手掛かり材料に欠ける相場展開が見込まれる。そのため、スキャルピング中心のトレードになりやすいことから、リバウンド一巡後の調整をみせたとしても、売り一巡後はショートカバーを誘い込みやすい短期的な需給状況になるだろう。

日経225先物は+2σが支持線として底堅い値動きをみせたが、同バンドはナイトセッションで3万8630円辺りに上昇してくる。また、+3σは3万9600円辺りに切り上がってくるため、+2σと+3σとのレンジ推移が意識されるなか、+2σ水準では押し目狙いのロング対応に向かわせそうだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.55倍に低下した。値がさハイテク株の弱さが目立つ半面、金融セクターなどバリュー株物色のなか、TOPIX型優位の展開となった。NTロングを巻き戻す動きから+2σを下回って始まり、その後の低下によって、+1σが位置する14.49倍に接近してきた。海外勢のフローが限られる薄商いのなか、リバランスの商いに振らされる格好となった。

手口面(立会内)では、ABNクリアリン証券が2万1987枚、ソシエテジェネラル証券が1万0790枚、サスケハナ・ホンコンが5437枚、SBI証券が1868枚、バークレイズ証券が1606枚、ビーオブエー証券が1504枚、JPモルガン証券が1470枚、野村証券が1140枚、BNPパリバ証券が1081枚、ゴールドマン証券が1070枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万0697枚、ソシエテジェネラル証券が1万2202枚、バークレイズ証券が4232枚、サスケハナ・ホンコンが3441枚、ゴールドマン証券が3230枚、JPモルガン証券が2691枚、野村証券が2548枚、モルガンMUFG証券が2383枚、みずほ証券が2311枚、ビーオブエー証券が1884枚だった。