株価指数先物【引け後】 +2σ水準で押し目狙いのロング対応

大阪3月限
日経225先物 38610 +470 (+1.23%)
TOPIX先物 2631.5 +42.0 (+1.62%)

日経225先物(3月限)は前日比470円高の3万8610円で取引を終了。寄り付きは3万8760円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8575円)を上回り、ギャップアップで始まった。オーバーシュート気味に上げ幅を広げ、前場中盤には3万8850円まで買われた。買い一巡後は利益を確定する流れが強まると、前場終盤にかけて3万8360円まで上げ幅を縮めた。利食いが一巡すると、再び上へのバイアスが強まり、後場に入り3万8800円を回復。その後は3万8730円~3万8810円辺りで保ち合い、後場終盤に持ち高調整とみられる流れから3万8440円~3万8600円処での推移となった。

日経225先物はギャップアップで始まり、一時3万8850円まで急伸した。シティグループ証券が日経平均株価のターゲットを4万5000円に引き上げるなか、1989年大納会でつけた史上最高値3万8915円が射程に入り、オーバーシュート気味の上昇となった。また、アプライド・マテリアルズ<AMAT>が時間外取引で12%を超す上昇となったことも刺激材料になったようだ。

買い一巡後は前場終盤にかけて利食いが強まり、後場に入り再び動意づく展開だったが、3万8800円辺りで上値を抑えられたこともあり、終盤にかけて持ち高調整の流れとなったようだ。ボリンジャーバンドの+3σに接近し、利食いが入りやすいところである。なお、バンドが拡大するなか、+2σは3万8400円、+3σが3万9330円まで上昇しており、+2σ水準での押し目狙いのロング対応に向かわせよう。

また、買い一巡後から現物株でも、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が軟化する一方で、TOPIX型に資金シフトする動きも見られた。NT倍率は先物中心限月で朝方に14.79倍まで上昇し+3σを上回ったこともあり、その後は、利益確定に伴いNTロングを巻き戻す動きとなったようだ。もっとも、NTショートに切り替えたというよりは、リバランスが中心と考えられる。+2σが位置する14.10倍辺りまで低下してくるようだと、NTロングを組成する動きが意識されそうだ。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が5万2473枚、ソシエテジェネラル証券が2万5133枚、サスケハナ・ホンコンが9558枚、JPモルガン証券が5761枚、日産証券が4310枚、バークレイズ証券が4006枚、SBI証券が3683枚、大和証券が3002枚、ビーオブエー証券が2982枚、野村証券が2795枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が4万0409枚、ソシエテジェネラル証券が2万6129枚、サスケハナ・ホンコンが8027枚、バークレイズ証券が6372枚、JPモルガン証券が5960枚、ゴールドマン証券が3559枚、モルガンMUFG証券が3492枚、ビーオブエー証券が3442枚、BNPパリバ証券が2730枚、野村証券が2709枚だった。