NY外為:ユーロ安、パネッタ伊中銀総裁、早期の利下げ転換を示唆

NY外為市場ではユーロ売りが強まった。欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバー、イタリア中銀のパネッタ総裁はECBが早期に利下げに踏み切ることが必要になるだろうと述べ、ユーロ売りが加速。ドルを押し上げた。

同総裁はマクロ経済状況がディスインフレが進行した段階にあることを示しており、2%目標に向けた進展が引き続き速やかで、「政策スタンス転換時期が急速に近づいている」との考えを示した。市場はECBが4月にも利下げ開始することを6割近く織り込んだ。同総裁はインフレ期待も上振れよりも、下振れリスクが浮上していると指摘。ECB高官はインフレ動向次第で4月か6月に金融緩和を開始する準備を進めていると見られている。

ユーロ・ドルは1.0780ドルから1.0761ドルまで下落し、8日来の安値を更新。ユーロ円は160円38銭まで下落し8日来の安値を更新後、160円65銭まで反発した。ユーロ・ポンドは0.8542ポンドから0.8536ポンドまで反落した。

《KY》