株価指数先物【引け後】 3万6000円から3万6250円処の狭いレンジ推移

大阪3月限
日経225先物 36000 -40 (-0.11%)
TOPIX先物 2520.5 -8.5 (-0.33%)

日経225先物(3月限)は前日比40円安の3万6000円で取引を終了。寄り付きは3万6190円とシカゴ日経平均先物清算値(3万6125円)を上回る形で買い優勢で始まった。現物の寄り付き直後に3万6060円まで軟化したが、前場中盤にかけてロングが強まり、一時3万6230円まで上げ幅を広げた。ただし、買い一巡後は再び膠着感の強い値動きとなり、前場終盤にかけて3万6030円と下落に転じる場面も見られた。後場半ばに3万6170円までリバウンドを見せたものの買いは続かず、取引終了間際には3万5990円と節目の3万6000円を下回った。

日経225先物は、ボリンジャーバンドの+1σ(3万6120円)を上回って始まり、その後3万6230円まで買われたが、+1σ水準をキープできなかった。後場半ばに再び+1σを上回る場面も見られたが、終盤にかけて日経225先物、TOPIX先物ともに断続的なショートに押されて安値圏で取引を終えた。オプション権利行使価格の3万6000円から3万6250円処の狭いレンジ推移だったとはいえ、引け味の悪い状況だった。

主要企業の決算が本格化し、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなかでは、積極的な売買は手控えられていた。米長期金利の低下を受けて、為替市場では1ドル=147円20銭台と円高に振れて推移しており、輸出関連株の重荷となった。FOMCでは4会合連続で政策金利を据え置くとみられているが、政策金利の引き下げを巡る議論は続いていることから、同会合で何らかのヒントを探ることになる。そのため、FOMC通過まではポジションを傾けてくる動きは限られそうだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.28倍に上昇した。概ね前日の値幅水準での推移だったが、一時14.23倍まで低下した後に、後場終盤にかけてのリバランスとみられる動きによって切り返している。14.20倍で推移している25日移動平均線が支持線として意識された。米大型テック株の決算期待が根強いなか、NTロングでのスプレッド狙いが入りやすいだろう。

手口面(立会内)では、ABNクリアリン証券が2万6023枚、ソシエテジェネラル証券が1万1148枚、サスケハナ・ホンコンが5304枚、SBI証券が1983枚、バークレイズ証券が1612枚、ビーオブエー証券が1134枚、JPモルガン証券が1132枚、楽天証券が1027枚、松井証券が1025枚、日産証券が848枚だった。

TOPIX先物|TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万2745枚、ソシエテジェネラル証券が1万4844枚、バークレイズ証券が4034枚、モルガンMUFG証券が4001枚、JPモルガン証券が3671枚、サスケハナ・ホンコンが3315枚、野村証券が2955枚、ゴールドマン証券が2364枚、ビーオブエー証券が1991枚、BNPパリバ証券が993枚だった。