株価指数先物【引け後】 33業種すべて上昇しTOPIX型優位の展開

大阪3月限
日経225先物 36040 +360 (+1.00%)
TOPIX先物 2529.0 +34.5 (+1.38%)

日経225先物(3月限)は前日比360円高の3万6040円で取引を終了。寄り付きは3万5860円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万5915円)にサヤ寄せする格好から、買い優勢で始まった。寄り付き直後に3万5770円まで軟化する場面も見られたが、その後は3万5850円~3万5950円辺りで保ち合いを継続。前場中盤辺りにレンジを上放れ、節目の3万6000円を回復すると、前場終盤にかけて一時3万6150円まで上げ幅を広げた。後場の取引開始直後には3万6180円まで買われたが、買い一巡後は持ち高調整の流れが優勢となり、終盤にかけて3万6000円を割り込む場面も見られた。

日経225先物は、ボリンジャーバンドの+1σ(3万6020円)水準での攻防となった。終値では辛うじて+1σを上回ったものの、バンドは上向きで推移しており、ナイトセッションで+1σは3万6125円辺りに上昇している。タイミングとしては+1σまでの調整を経て、リバウンドを見せてきたが、上向きで推移する+1σを支持線に変えてくるかが引き続き注目されよう。

指数インパクトの大きいアドバンテスト <6857> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]が売り先行後にプラスに転じたほか、トヨタ自動車 <7203> [東証P]、ホンダ <7267> [東証P]、スズキ <7269> [東証P]など自動車株や出光興産 <5019> [東証P]、ENEOSホールディングス <5020> [東証P]などエネルギー株が日経平均株価を牽引した。

一方で、信越化学工業 <4063> [東証P]は下落幅を縮めたものの、決算を受けて売りが優勢だった。また、決算発表を控えているレーザーテック <6920> [東証P]は、持ち高調整の流れとなっていた。なお、東証33業種すべてが上昇するなか、TOPIX型優位の展開となり、NT倍率は先物中心限月で14.25倍に低下した。一時14.22倍まで低下し、25日移動平均線が推移する14.20倍辺りまで低下を見せる場面もあった。同線までの調整を経て、いったんはNTショートを巻き戻す動きが意識されてきそうだが、レーザーテックやアドバンテストの決算待ちのほか、米国の大型テック株の決算を見極めたいところである。

手口面(立会内)では、ABNクリアリン証券が3万3323枚、ソシエテジェネラル証券が1万2611枚、サスケハナ・ホンコンが5172枚、JPモルガン証券が2819枚、SBI証券が2657枚、バークレイズ証券が1910枚、モルガンMUFG証券が1686枚、ゴールドマン証券が1685枚、野村証券が1078枚、日産証券が1068枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万4013枚、ソシエテジェネラル証券が1万4226枚、モルガンMUFG証券が5605枚、バークレイズ証券が4226枚、サスケハナ・ホンコンが3737枚、JPモルガン証券が2974枚、ビーオブエー証券が2848枚、ゴールドマン証券が2098枚、BNPパリバ証券が1278枚、野村証券が819枚だった。