ダウ先物は上昇 米GDPは株式市場にとっては好都合な内容 テスラが下落=米国株

米株価指数先物(3月限)(NY時間08:44)(日本時間22:44)
ダウ先物 38046(+67.00 +0.18%)
S&P500 4913.25(+15.25 +0.31%)
ナスダック100先物 17696.00(+75.00 +0.43%)

米株価指数先物市場でダウ先物が上昇しているほか、ナスダック100は堅調。先ほど発表の第4四半期の米GDP速報値を受けて米株式市場はポジティブな反応を示している。

米GDP速報値は前期比年率換算で3.3%と予想を上回った。個人消費も2.8%増と予想を上回り、GDPに貢献。一方、デフレータは1.5%と予想を下回り、PCEコアデフレータは2.0%と予想と一致した。成長は予想以上に好調なものの、インフレは落ち着きつつあり、ソフトランディングシナリオに沿った内容となっている。株式市場にとっては好都合な内容。

これまで発表になっている決算はまちまち。IT・ハイテク株では、テスラ<TSLA>とIBM<IBM>が決算を発表。テスラは1株利益、売上高とも予想を下回った。また、次世代車の投入に取り組む中で、24年について販売台数の伸びが23年よりも著しく低下する可能性を示唆した。株価は時間外で下落。一方、IBM<IBM>は1株営業利益が予想を上回ったほか、売上高も予想を上回った。フリーキャッシュフロー(FCF)も予想を上回っている。通期の見通しでも予想を上回るFCFの見通しを示した。売上高は1桁台半ばの伸びを見込んでおり、予想を上回っている。時間外で株価は上昇している。

取引開始前に大手航空キャリア2社が決算を発表。アメリカン航空は予想上回る通期1株利益の見通しを示し、サウスウエスト航空<LUV>は1株利益が予想の3倍以上となった。ただ、同社はコスト上昇と業界全体の便数過多が運賃を引き下げていることを受け、今期の成長計画を再び縮小している。伴に時間外で株価はポジティブな反応を示している。

ヒューマナ<HUM>の決算を受けて医療保険株が軟調。1株損益が想定外の赤字となった。メディケア・アドバンテージ(高齢者向け医療保険制度)の医療費増加が想定以上に圧迫。同社は25年の利益目標を撤回している。株価は時間外で大幅安。

一部からは、「われわれはまだ、悪いニュースに反応薄になっている環境があり、売上高が少し落ち、利益が小さくなっても、それは利下げの保証になると楽観的になっている」との指摘も出ていた。

いまのところ、S&P500企業の16%以上が決算を発表したが、そのうち70%が予想を上回る利益を計上している。

引け後の決算では、インテル<INTC>、ビサ<V>、ウエスタンデジタル<WDC>が予定されている。

(NY時間08:54)(日本時間22:54)時間外
IBM<IBM> 184.65(+10.72 +6.16%)
ヒューマナ<HUM> 348.01(-54.39 -13.52%)
アメリカン航空<AAL> 14.51(+0.58 +4.16%)
サウスウエスト航空<LUV> 31.74(+0.63 +2.02%)

アップル<AAPL> 194.90(+0.40 +0.21%)
マイクロソフト<MSFT> 405.30(+2.74 +0.68%)
アマゾン<AMZN> 156.45(-0.42 -0.27%)
アルファベット<GOOG> 151.63(+1.28 +0.85%)
テスラ<TSLA> 189.14(-18.69 -8.99%)
メタ・プラットフォームズ<META> 390.31(-0.39 -0.10%)
AMD<AMD> 183.40(+5.11 +2.87%)
エヌビディア<NVDA> 624.86(+11.24 +1.83%)