株価指数先物【引け後】 3万5500円を挟んだ保ち合いを継続

大阪3月限
日経225先物 35590 +100 (+0.28%)
TOPIX先物 2502.0 +2.0 (+0.08%)

日経225先物(3月限)は前日比100円高の3万5590円で取引を終了。寄り付きは3万5460円とシカゴ日経平均先物清算値(3万5500円)を下回り、やや売り優勢で始まった。ただし、現物の寄り付き時に付けた3万5350円を安値にリバウンドを強め、3万5400円~3万5600円処での保ち合いから前場終盤にレンジを上放れ、一時3万5730円まで上げ幅を広げた。

上海証券取引所が上場する日経平均株価連動型の上場投資信託(ETF)の売買を2日連続で一時停止するなど、中国マネーによる日本株爆買いの思惑もロングに向かわせていた。日経225先物は後場に入ると軟化し、中盤にかけて前日終値を挟んで3万5390円~3万5500円辺りでのもみ合いとなったが、引けのインデックス買いの影響によりプラス圏で終えた。

日経225先物は、概ねオプション権利行使価格の3万5500円を中心とした上下の権利行使価格である3万5375円と3万5750円のレンジだった。底堅さは意識されているが、ここ数日は中国に上場する日本株ETFの動向を手掛かりとした短期筋の仕掛け的な動きも観測されており、日中の荒い値動きには警戒しておきたい。

日経225先物はボリンジャーバンドの+1σと+2σのレンジで推移している。バンドが上向きで推移するなか、3万5500円辺りでの横ばい推移が続くことで、結果的には日柄調整が進む形で過熱感は和らいできそうだ。また、+1σは3万5030円辺りに位置しており、同水準までいったん下げてくれば、一気に調整一巡感が意識されてくる可能性がある。

なお、日本半導体製造装置協会(SEAJ)は、半導体/FPD製造装置・日本製装置販売高予測を発表した。2024年度は半導体27%増・FPD10%増と共に回復し、全体で25.4%増の4兆3880億円とした。アドバンテスト <6857> [東証P]や東京エレクトロン <8035> [東証P]など、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になると考えられ、日経平均型優位の需給状況が見込まれる。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.22倍に上昇した。一時14.16倍に低下する場面も見られたが、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が買われるなか、14.26倍まで切り上がる場面も見られた。足もとでは14.20倍を挟んだ保ち合いであるが、方向性としてはNTロングの流れとみておきたい。

手口面(立会内)では、ABNクリアリン証券が3万2615枚、ソシエテジェネラル証券が1万7207枚、サスケハナ・ホンコンが7936枚、バークレイズ証券が2485枚、JPモルガン証券が2480枚、SBI証券が2304枚、ゴールドマン証券が1695枚、シティグループ証券が1568枚、モルガンMUFG証券が1374枚、SMBC日興証券が1354枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万4994枚、ソシエテジェネラル証券が1万9249枚、バークレイズ証券が4593枚、JPモルガン証券が4262枚、サスケハナ・ホンコンが4104枚、ゴールドマン証券が4016枚、モルガンMUFG証券が2733枚、BNPパリバ証券が2295枚、シティグループ証券が2198枚、ビーオブエー証券が2016枚だった。