株価指数先物【引け後】 過熱を冷ます調整とはいえ、手掛けづらくさせる

大阪3月限
日経225先物 35650 -350 (-0.97%)
TOPIX先物 2508.0 -28.5 (-1.12%)

日経225先物(3月限)は前日比350円安の3万5650円で取引を終了。寄り付きは3万6000円とナイトセッションの終値(3万6160円)を下回り、売り優勢で始まった。寄り付きを高値に利益確定の売りが強まり、一時3万5570円まで下落幅を広げる場面も見られた。売り一巡後は前場終盤にかけて3万5790円まで下落幅を縮めたものの、リバウンド狙いの買いは強まらず、後場は概ね3万5580円~3万5710円処での保ち合いが続いた。

日経225先物は利食い先行で始まり、一時3万5570円まで下げた。後場も日中のボトム水準での推移が続くなか、ボリンジャーバンド+2σでの攻防となった。連日で+2σと+3σによるレンジに沿った強い上昇が続き、過熱感が意識されていたこともあり、本日の調整によって若干ながら過熱感は和らいだ。

想定内の一服といった形だが、ナイトセッションでは+2σを下回っての推移を見せている。3万5810円辺りに位置している+2σに上値を抑えられるトレンドが続くようだと、+1σが位置する3万4730円辺りまでの調整が意識されてくる可能性もあり、過熱を冷ます調整とはいえ手掛けづらくさせそうだ。

なお、グローベックスではNYダウ、S&P500、ナスダック100先物がいずれもマイナス圏で推移している。祝日明けの米国市場が弱い動きとなれば、決算発表が本格化するなかで様子見姿勢が強まりやすい。16日の米国ではゴールドマン・サックス・グループ<GS>、モルガン・スタンレー<MS>の決算発表が予定されており、市場の反応を見極めたいところでもある。

NT倍率は先物中心限月で14.21倍に上昇した。前日のレンジ内での推移であり、ファーストリテイリング <9983> [東証P]や東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株の一角が軟調ながら、東証プライムの8割超の銘柄が下落しており、相対的に日経平均型優位の展開となった。先高期待が根強いなか、目先的な調整が意識される局面では、NTロングでのヘッジを考慮したスプレッド狙いに向かわせよう。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万8695枚、ソシエテジェネラル証券が2万0012枚、サスケハナ・ホンコンが7777枚、バークレイズ証券が3240枚、SBI証券が3130枚、ゴールドマン証券が2669枚、JPモルガン証券が2643枚、野村証券が2186枚、楽天証券が1772枚、日産証券が1149枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が4万8253枚、ソシエテジェネラル証券が2万0878枚、JPモルガン証券が6219枚、バークレイズ証券が5206枚、サスケハナ・ホンコンが4711枚、ビーオブエー証券が4032枚、ゴールドマン証券が3998枚、野村証券が3264枚、モルガンMUFG証券が3013枚、みずほ証券が2894枚だった。