株価指数先物【引け後】 過熱警戒も、ロング優勢で3万6000円回復

大阪3月限
日経225先物 36000 +390 (+1.09%)
TOPIX先物 2536.5 +40.0 (+1.60%)

日経225先物(3月限)は、前日比390円高の3万6000円で取引を終了。寄り付きは3万5530円とシカゴ日経平均先物清算値(3万5545円)にサヤ寄せする格好からやや売り優勢で始まった。寄り付きを安値にロングが優勢となり、3万5720円~3万5800円辺りで保ち合いを継続するなか、前場終盤にかけて3万5880円まで上げ幅を広げた。ランチタイムでは3万5840円~3万5960円にレンジを切り上げ、後場の取引開始後ほどなくして3万6000円まで買われた。買い一巡後は3万5860円~3万5940円処で保ち合い、引けのインデックス買いにより3万6000円の高値で取引を終えた。

日経225先物は利食い先行で始まったものの、寄り付き直後にプラス圏を回復しており、買い意欲の強さがうかがえた。上向きで推移するボリンジャーバンドの+2σと+3σによるレンジで推移しており、過熱感は意識されるものの、ショートを仕掛けづらくさせている。ナイトセッションでは+2σが3万5650円、+3σは3万6700円辺りまで上昇してきた。週足では+2σが3万5870円、+3σは3万7180円辺りに位置している。+2σを上回っての推移のなかでは、押し目狙いのロング対応に向かわせそうだ。

また、日経平均株価は一時3万6008円まで上昇しており、1月のSQ値(3万6025円)に接近してきた。SQ値にタッチするようだと、先高期待が一段と強まる可能性があり、押し目待ち狙いのロングもエントリータイミングを引き上げてきそうだ。

ただし、東証プライムの売買高は15億株台に減少している。週明けの米国市場はキング牧師の記念日で祝日となるため、明日も商いは膨らみづらいだろう。そのため、薄商いのなかで中国マネーなどインデックスに絡んだ商いの影響をより受けやすくなる点には注意しておきたいほか、短期筋の仕掛け的なトレードも入りやすくなりそうだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.19倍に低下した。先週の上昇に対するリバランスの動きが入ったほか、東京証券取引所による「資本コストや株価を意識した経営に向けた取り組み」を開示した企業の公表を待つなか、金融や海運株など配当志向の物色が目立っており、TOPIX型優位の展開だった。配当志向の物色が継続するようだと、目先的には25日、200日移動平均線が位置する14.09倍辺りまでの低下を想定しておきたい。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万4583枚、ソシエテジェネラル証券が1万3512枚、サスケハナ・ホンコンが5117枚、バークレイズ証券が2234枚、SBI証券が1922枚、野村証券が1904枚、JPモルガン証券が1879枚、日産証券が1327枚、ビーオブエー証券が1148枚、楽天証券が1121枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が4万0002枚、ソシエテジェネラル証券が1万8167枚、JPモルガン証券が5664枚、サスケハナ・ホンコンが3945枚、ゴールドマン証券が3884枚、バークレイズ証券が3883枚、みずほ証券が3479枚、ビーオブエー証券が2933枚、モルガンMUFG証券が2185枚、野村証券が1536枚だった。