ダウ先物は下落 米CPIは3月の利下げ開始を正当化しない=米国株

米株価指数先物(3月限)(NY時間08:48)(日本時間22:48)
ダウ先物 37891(-45.00 -0.12%)
S&P500 4815.50(-4.75 -0.10%)
ナスダック100先物 16945.75(+0.50 +0.00%)

米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500とも下落。先ほど発表になった12月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回る内容となったことで、FRBの早期利下げ期待が後退しており、米株式市場は軟調な反応を見せている。

総合指数は前年比3.4%と予想以上の上昇を見せた。これまでインフレ鈍化をけん引してきたエネルギー価格が12月は上昇に転じたことが影響。また、サービス価格や住宅も引き続き上昇が続いており、コア指数も前年比3.9%と、前回からはやや鈍化したものの予想を上回った。FRBが注目している住居費を除くサービス業、いわゆるスーパーコアも前月比で0.4%の上昇。項目別では中古車や航空運賃が上昇した。

少なくとも市場が期待している3月利下げ開始を正当化する内容ではない。短期金融市場では3月までの利下げ開始の可能性を前日の65%から60%程度まで低下させている。しかし、それでも可能性をまだ完全に排除はしていない。3月FOMCまでにはまだ、複数回の米CPIや米雇用統計の発表が予定されている。ただ、1月30-31日のFOMCでFRBは早期利下げ期待を否定してくるであろう。

住宅建設のKBホーム<KBH>が時間外で下落。前日引け後に9-11月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。第4四半期の平均販売価格が前年比で4.5%下落し、今年の住宅売上高も弱くなる見通しを示した。受注についても予想を下回っている点が嫌気されているようだ。

仮想通貨関連株が時間外で上昇。前日引け後に米証券取引委員会(SEC)がビットコインに直接投資する上場投資信託(ETF)を初めて承認した。それを受けてビットコインが4万7000ドルを超える上昇を見せており、関連株も上昇している格好。

*米消費者物価指数(12月)22:30
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.1%(前月比)
結果 3.4%
予想 3.2% 前回 3.1%(前年比)
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.3%(コア・前月比)
結果 3.9%
予想 3.8% 前回 4.0%(コア・前年比)

(NY時間08:58)(日本時間22:58)時間外
KBホーム<KBH> 60.74(-2.46 -3.89%)
コインベース<COIN> 156.50(+5.21 +3.44%)
マラソン・デジタル<MARA> 27.08(+1.45 +5.66%)
ライオット<RIOT> 16.40(+0.85 +5.47%)
マイクロストラテジー<MSTR> 589.00(+23.33 +4.12%)

アップル<AAPL> 185.75(-0.44 -0.24%)
マイクロソフト<MSFT> 384.00(+1.23 +0.32%)
アマゾン<AMZN> 154.42(+0.69 +0.45%)
アルファベット<GOOG> 143.80(0.00 0.00%)
テスラ<TSLA> 230.85(-3.09 -1.32%)
メタ・プラットフォームズ<META> 370.24(-0.23 -0.06%)
AMD<AMD> 147.20(-1.34 -0.90%)
エヌビディア<NVDA> 547.44(+3.94 +0.72%)