株価指数先物【引け後】 +3σの切り上がりに沿った形でのトレンドを継続

大阪3月限
日経225先物 35250 +800 (+2.32%)
TOPIX先物 2493.5 +46.5 (+1.90%)

日経225先物(3月限)は前日比800円高の3万5250円で取引を終了。寄り付きは3万5000円とシカゴ日経平均先物清算値(3万4865円)を上回り、ギャップアップで始まった。節目の3万5000円を回復したこともあり、その後は達成感から3万4820円まで上げ幅を縮める場面も見られた。前場終盤にかけて再び3万5000円を回復すると、ランチタイムでは3万5000円~3万5140円辺りで保ち合い、終了間際にレンジを上放れると3万5250円まで上げ幅を広げ、本日の高値で取引を終えた。

日経225先物は、買い一巡後は目先的な達成感からロングの解消や短期的なショートが入ったようだ。週末にオプションSQ(特別清算指数)を控えての連日の急伸であり、オプション権利行使価格が日々押し上げられるなか、機械的なヘッジに伴うショートカバーが入っているとみられる。

日経225先物は終盤にかけての一段高で、ボリンジャーバンドの+3σ(3万5060円)を上回って終えたが、+3σはナイトセッションで3万5530円辺りまでバンドが拡大しており、+2σは3万4790円辺りまで上昇している。バンドの切り上がりに沿った形でトレンドを継続することで、押し目待ち狙いのロングもエントリータイミングが難しくなってきた。なお、昨年11月20日に付けた3万3770円をクリアした直後からトレンドを強めてきたが、昨年12月8日の安値3万2090円までの下落幅(1680円)を、11月高値にリプレイスするとターゲットは3万5450円となる。

NT倍率は先物中心限月で14.13倍に上昇した。14.08倍辺りに位置する25日、200日移動平均線を上放れ、一時14.17倍まで切り上げた。昨年12月半ばに付けた14.34倍や6月高値の14.69倍に向けたNTロングが入りやすいだろう。

また、大引け後に2024年8月期第1四半期(9-11月)決算を発表したファーストリテイリング <9983> [東証P]がコンセンサスを上回る進捗だったことも安心感につながりそうだ。同社が決算評価から買われるようだと、引き続き日経平均型を牽引することになろう。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万9029枚、ソシエテジェネラル証券が2万4903枚、サスケハナ・ホンコンが7718枚、JPモルガン証券が5816枚、バークレイズ証券が4128枚、ビーオブエー証券が2845枚、SBI証券が2337枚、楽天証券が2166枚、野村証券が2082枚、ゴールドマン証券が2073枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が4万9834枚、ソシエテジェネラル証券が2万9397枚、JPモルガン証券が7758枚、バークレイズ証券が7510枚、サスケハナ・ホンコンが6770枚、ビーオブエー証券が6202枚、モルガンMUFG証券が3696枚、みずほ証券が2935枚、ゴールドマン証券が2739枚、BNPパリバ証券が2665枚だった。