ダウ平均は小幅高 明日の米CPI控え、多くの投資家が様子見姿勢=米国株序盤

NY株式10日(NY時間11:05)(日本時間01:05)
ダウ平均 37580.10(+54.94 +0.15%)
ナスダック 14926.46(+68.75 +0.46%)
CME日経平均先物 34835(大証終比:+385 +1.11%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅高。買い先行で始まったものの、直ぐに戻り売りに押され、ダウ平均は前日付近まで伸び悩んだ。米消費者物価指数(CPI)の発表を明日に控え、本日は多くの投資家が様子見姿勢を強めている。

市場は3月の利下げ開始の可能性をまだ排除できないでいるが、明日の米CPIは総合インフレの鈍化が一服すると見られている。これまでインフレ鈍化の主因となっていたガソリン価格が12月は小幅に上昇していたことが要因の1つと考えられているようだ。一方、財価格のデフレは総合とコアそれぞれの指数を引き続き圧迫すると予想されれいるが、企業が在庫削減に成功すれば、このディスインフレ要因も今後数カ月で弱まると見られている。

最終的には、住宅インフレのペースが鈍化しても、コア指数のインフレは年内はFRBの目標である2%を上回る水準で推移すると見られているようだ。

3月FOMCまでまだ複数回、米雇用統計とインフレ指標は発表になるため、予想通りの結果であったとしても、3月の利下げ開始期待が完全に後退することはないと思われるが、今月30-31日のFOMCの行方もにらんで、それなりのインパクトは与える可能性はありそうだ。

「FRBの政策移行への期待で年末の株式市場はパーティーで年を越したような感じだが、いまはちょっとした二日酔い状態だ」といった声も一部から出ていた。

住宅建設のレナー<LEN>が上昇。同社は四半期配当を1株0.50ドルに増配するほか、50億ドルを上限とする自社株買いプログラムの増額を承認した。四半期配当は予想を上回る増配となった。

手術ロボットを手掛けるインテュイティブ・サージカル<ISRG>が上昇。前日引け後に10-12月期(第4四半期)の暫定決算を発表し、売上高は19.3億ドルを見込み、予想の18.7億ドルを上回った。

レナー<LEN> 153.24(+5.08 +3.43%)
インテュイティブ<ISRG> 348.64(+18.08 +5.47%)

アップル<AAPL> 184.90(-0.25 -0.13%)
マイクロソフト<MSFT> 381.71(+5.92 +1.58%)
アマゾン<AMZN> 153.60(+2.23 +1.47%)
アルファベットC<GOOG> 143.44(+0.88 +0.62%)
テスラ<TSLA> 235.05(+0.09 +0.04%)
メタ・プラットフォームズ<META> 368.25(+10.82 +3.03%)
AMD<AMD> 148.48(-0.78 -0.52%)
エヌビディア<NVDA> 545.68(+14.28 +2.69%)