米国株見通し:弱含みか、景気減速懸念とインフレ高止まりの思惑で

(13時30分現在)

S&P500先物 4,731.25(-3.50)
ナスダック100先物 16,445.75(-14.50)

米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅安、NYダウ先物は140ドル安。金利高は底堅く、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ

5日の主要3指数は堅調。序盤から買いが先行しナスダックは6日ぶり、S&Pは5日ぶりに反発し、ダウは3日続伸で25ドル高の37466ドルで引けた。この日発表された雇用統計で非農業部門雇用者数と失業率、平均時給は予想よりも強い内容となったが、その後のISM非製造業景気指数は低調となった。それを受け連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測が広がり、長期金利の低下を手がかりとした買いが相場を押し上げた。

本日は弱含みか。大幅悪化のISM非製造用の雇用指数が材料視され、早期利下げ期待を背景に買いが先行しそうだ。ただ、同時に減速懸念も再燃し、買いを抑制。今週のインフレ指標は現時点で高止まりが予想され、引き締め政策の長期化に思惑が広がれば買いを弱める要因に。強気相場が続くなか、利益確定や持ち高調整の売りも出やすい。一方、今週末の企業決算に向けJPモルガンやシティ・グループなど主力金融が注目される。

《TY》