株価指数先物【引け後】 TOPIX型優位の展開でNTショートの動き

大阪3月限
日経225先物 33320 +90 (+0.27%)
TOPIX先物 2391.5 +16.5 (+0.69%)

日経225先物(3月限)は前日比90円高の3万3320円で取引を終了。寄り付きは3万3320円とシカゴ日経平均先物清算値(3万3285円)にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まった。現物の寄り付き直後に3万3230円と前日の終値水準まで軟化したものの、その後はリバウンド基調を継続し、後場の取引開始時には3万3560円まで買われた。買い一巡後は3万3480円~3万3540円処で保ち合いを継続。終盤にレンジを下放れ、後場の安値水準で取引を終えた。

日経225先物は買い先行で始まった後に軟化する場面も見られたが、その後はボリンジャーバンドの+1σ水準での攻防となった。ランチタイムで+1σを上回っての推移が続くなか、一時節目の3万3500円を上回った。ただし、米国で雇用統計の発表を控えているほか、3連休を前にロングの動きは限られたようだ。

終盤にかけてポジション調整の動きとはなったが、概ねオプション権利行使価格の3万3375円から3万3500円辺りでの推移が目立った。25日移動平均線を上回って推移するなか、引き続き+1σを中心とした25日線と+2σによるレンジが意識されやすいだろう。足もとではTOPIX型優位の展開が目立っており、新NISA(少額投資非課税制度)による需給要因も少なからず影響しているようだ。

一方で、前日に日経平均株価の重荷となった東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]などが買い戻されていた。ただ、ファーストリテイリング <9983> [東証P]が買い一巡後は下げに転じるなど、日経平均型は不安定である。

なお、NT倍率は先物中心限月で13.93倍に低下した。一時75日線を下回る場面も見られており、いったんはNTショートの巻き戻しが入りやすいだろう。ただし、新NISAによる需給の影響に加え、米ハイテク株に利益確定の動きが続くようだと、NTショートが強まる可能性がある。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万7436枚、ソシエテジェネラル証券が1万5163枚、サスケハナ・ホンコンが5889枚、JPモルガン証券が3153枚、バークレイズ証券が2977枚、SBI証券が2278枚、野村証券が2200枚、ビーオブエー証券が2158枚、ゴールドマン証券が1595枚、楽天証券が1166枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万4096枚、ソシエテジェネラル証券が2万5898枚、バークレイズ証券が5694枚、サスケハナ・ホンコンが5382枚、ビーオブエー証券が5303枚、ゴールドマン証券が4080枚、JPモルガン証券が4073枚、モルガンMUFG証券が3970枚、BNPパリバ証券が1739枚、野村証券が1346枚だった。