ダウ先物は軟調に推移 IT・ハイテク株への売り続く 午後にFOMC議事録=米国株

米株価指数先物(3月限)(NY時間08:41)(日本時間22:41)
ダウ先物 37895(-98.00 -0.26%)
S&P500 4771.25(-16.00 -0.33%)
ナスダック100先物 16641.00(-79.00 -0.47%)

米株価指数先物市場でダウ先物は軟調に推移しており、S&P500、ナスダック100も下落。IT・ハイテク株への戻り売りが続いている。前日にIT・ハイテク株への売りを先導したアップル<AAPL>も時間外で軟調に推移。

FRBの今年の利下げ期待を背景に昨年急騰したIT・ハイテク株を、投資家は年が明けて利益確定売りを出しているようだ。景気はまだ不安定で、FRBが最終的にいつ利下げに踏み切るのかという不透明感も残る中、投資家は一旦冷静になっているようだ。

一部からは「昨年末の急騰は滅多にないこと。最高値を更新し、プライマリーシーズンに突入した市場において、短期的な調整は珍しいことではない」との声も出ている。

今週は金曜日の米雇用統計など重要イベントが目白押しで、市場もその情報をもとに短期的な相場の方向感を確認したがっている。その意味でも本日は12月分のFOMC議事録が現地時間の午後(日本時間午前4時頃)に公表される。FRBはそのFOMCで予想外に年内3回の利下げの可能性を示唆し、ハト派サプライズとなった。

市場は早期利下げ開始期待が一層高まり、今年は0.25%ポイントずつなら6回以上の利下げの可能性まで織り込んでいる。ただ、その後のFOMC委員の発言を聞いた限りにおいては、市場の利下げ期待をけん制する発言が相次いでいる状況。果たしてどのような議論が行われたのか注目される。

ベライゾン<VZ>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を45ドルとした。同アナリストは、今年のワイヤレス市場の状況は良好で、競合の激しさも緩和していると指摘。

取引開始前にアクティビスト(物言う株主)で知られるブラックウェルズ・キャピタルがディズニー<DIS>に対し、シェル氏、ハトコフ氏、ソリバン氏の3名を取締役に指名し、同じく物言う株主のペルツ氏に対し、彼らのキャンペーンを直ちに中止するよう要求した。同社株は時間外で小幅高。

なお、ISM製造業景気指数も日本時間0時に発表予定。

(NY時間08:51)(日本時間22:51)時間外
ベライゾン<VZ> 39.57(+0.69 +1.77%)
ディズニー<DIS> 91.01(+0.30 +0.33%)

アップル<AAPL> 184.80(-0.84 -0.45%)
マイクロソフト<MSFT> 368.10(-2.77 -0.75%)
アマゾン<AMZN> 149.13(-0.80 -0.53%)
アルファベット<GOOG> 138.57(-0.99 -0.71%)
テスラ<TSLA> 245.12(-3.30 -1.33%)
メタ・プラットフォームズ<META> 343.18(-3.11 -0.90%)
AMD<AMD> 136.11(-2.47 -1.78%)
エヌビディア<NVDA> 475.47(-6.21 -1.29%)