株価指数先物【引け後】 売り優勢ながら+1σを上回って底堅い値動き

大阪3月限
日経225先物 33480 -120(-0.35%)
TOPIX先物 2357.0 -5.5(-0.23%)

日経225先物(3月限)は前日比120円安の3万3480円で取引を終了。寄り付きは3万3430円とシカゴ日経平均先物清算値(3万3450円)にサヤ寄せする格好から、売りが先行して始まった。現物の寄り付き直前に3万3370円まで下げた後は買い戻しが入り、前場中盤にかけて3万3530円まで下げ幅を縮めた。ただし、薄商いのなかで短期筋の売り買いが交錯しており、前場終盤にかけて3万3420円まで軟化。後場は3万3470円~3万3520円辺りでの膠着が続き、中盤には3万3540円と前場の高値を上回る場面も見られたが、戻りは限られた。

日経225先物は利食い優勢の展開となったものの、ボリンジャーバンドの+1σを上回って底堅い値動きだった。前日の上昇に対する反動安といったところであり、ロング、ショートともに積極的な売買は手控えられていたようである。グローベックスの米株先物は小幅ながらプラス圏で推移していたが、一方で円相場が1ドル=141円台と円高に振れて推移していたことが手掛けづらくさせた面もあったとみられる。

日経225先物は引き続き+1σ水準での攻防が意識されやすく、同水準での底堅さを見極めながらの展開になりそうだ。そのため、オプション権利行使価格の3万3375円から3万3500円辺りの狭いレンジでの推移が見込まれる。米国株高などの支援材料が加われば、+1σでの底堅さから+2σが位置する3万3780円へのリバウンドを狙う可能性はあろうが、現時点での期待値は低下しているだろう。

NT倍率は先物中心限月で14.20倍に低下した。アドバンテスト <6857> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]、トレンドマイクロ <4704> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]が上げ一服となり、日経平均型の重荷となった。ただし、前日に買われていた海運や鉱業株の下げが目立ったほか、トヨタ自動車 <7203> [東証P]など輸出関連の一角が軟調となり、小幅な低下だった。NT倍率は+1σ水準まで低下したことから、リバウンドをみせてくるかが注目される。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万8159枚、ソシエテジェネラル証券が9060枚、サスケハナ・ホンコンが4760枚、SBI証券が1525枚、バークレイズ証券が1201枚、JPモルガン証券が1109枚、モルガンMUFG証券が895枚、ゴールドマン証券が817枚、野村証券が767枚、楽天証券が694枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万1958枚、ソシエテジェネラル証券が1万5262枚、バークレイズ証券が4419枚、JPモルガン証券が3947枚、ゴールドマン証券が3808枚、サスケハナ・ホンコンが2958枚、ビーオブエー証券が2180枚、モルガンMUFG証券が1685枚、みずほ証券が1423枚、野村証券が1030枚だった。

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