株価指数先物【引け後】 25日線を挟んだ狭いレンジで推移

大阪3月限
日経225先物 33060 -60 (-0.18%)
TOPIX先物 2332.5 +8.0 (+0.34%)

日経225先物(3月限)は前日比60円安の3万3060円で取引を終了。寄り付きは3万3200円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万3250円)にサヤ寄せする格好から、買い優勢で始まった。その後3万3280円まで買われた後に軟化し、前場中盤には3万3070円と下落に転じた。ただし、3万3000円接近では底堅さが意識され、3万3100円~3万3200円辺りで保ち合いを継続。後場中盤には3万3060円まで軟化し、小幅なレンジでの推移ではあるが、本日の安値で取引を終えた。

日経225先物は、買い優勢で始まったものの、その後は概ね25日移動平均線を挟んだ小動きだった。クリスマス休暇を控えて海外勢のフローも徐々に減ってきているようであり、ショートを仕掛ける動きも限られていた。東証プライムの値上がり数が全体の7割超を占めており、信越化学工業 <4063> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]が日経平均株価を下支えする格好だったが、一方でファーストリテイリング <9983> [東証P]が重荷となるなど、日経平均型の商いもまちまちだった。

海外勢はクリスマス休暇に入ることもあり、市場参加者が限られるなかでは、トレンドは出にくい状況であり、引き続き25日線を挟んだ膠着が見込まれる。また、グローベックスの米株先物がマイナス圏で推移していることもあり、週末の米国市場が小動きとなるようだと、週明け後も方向感はつかみづらくなろう。

ボリンジャーバンドも横ばいで推移しているため、-1σの3万2730円と+1σの3万3400円辺りのレンジが意識されやすく、まずは25日線の3万3060円処での底堅さを見極めたいところである。同水準での底堅い値動きが続くようだと、+1σから11月20日に付けた3万3770円を捉えてくる可能性がありそうだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.17倍に低下した。本日は金融株が買われたことから、相対的にTOPIX型優位の展開だった。メガバンクなどは足もとで弱い値動きが続いていたこともあり、週末要因からの買い戻しと考えられる。一方で、NT倍率はボリンジャーバンドの+2σを下回り、+1σ水準まで低下してきたため、過熱感は和らいでいる。日経225先物が25日線水準で底堅い値動きを見せてくる局面では、NTロングを意識したスタンスがとられそうだ。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万3318枚、ソシエテジェネラル証券が1万0730枚、SBI証券が1864枚、バークレイズ証券が1670枚、JPモルガン証券が1227枚、ビーオブエー証券が1120枚、auカブコム証券が1041枚、松井証券が911枚、野村証券が720枚、楽天証券が647枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万6196枚、ソシエテジェネラル証券が2万0600枚、バークレイズ証券が5437枚、JPモルガン証券が4452枚、ゴールドマン証券が2960枚、モルガンMUFG証券が1979枚、野村証券が1917枚、ビーオブエー証券が1713枚、UBS証券が654枚、広田証券が525枚だった。