外為サマリー:ドル買い戻しで一時142円50銭台に下げ渋る

22日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=142円40銭前後と前日の午後5時時点に比べて85銭程度のドル安・円高となっている。

21日に発表された7~9月期の米実質国内総生産(GDP)確報値や12月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数が下振れしたことを受け、米景気の悪化を警戒したドル売り・円買いが先行した。日銀が朝方発表した10月30~31日開催分の金融政策決定会合の議事要旨で、政策修正に向けて前向きな発言が明らかになったことも円買いにつながり、ドル円相場は午前9時30分過ぎに一時141円87銭まで下押した。ただ、今晩に米連邦準備理事会(FRB)が重視するインフレ指標である米個人消費支出(PCE)物価指数の発表を控えていることから持ち高を一方向には傾けにくく、仲値(午前9時55分頃に決まる金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレート)を通過するとドルの買い戻しが流入。時間外取引で米長期金利が小幅ながら上昇したこともドルの下支えとなり、午後1時00分ごろには142円56銭まで下げ渋る場面があった。とはいえ、その後は模様眺めムードが強まり、142円台前半で方向感なく推移した。

ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0997ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0050ドル強のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=156円55銭前後と同25銭程度のユーロ安・円高で推移している。