アジア株 香港株急落、中国当局がオンラインゲーム規制強化 ネットイース過去最大の下げ、テンセント16%急落

アジア株 香港株急落、中国当局がオンラインゲーム規制強化 ネットイース過去最大の下げ、テンセント16%急落

東京時間14:08現在
香港ハンセン指数 16344.63(-276.50 -1.66%)
中国上海総合指数 2918.76(-1.15 -0.04%)
台湾加権指数 17581.98(+38.24 +0.22%)
韓国総合株価指数 2609.29(+9.27 +0.36%)
豪ASX200指数 7508.10(+3.98 +0.05%)
インドSENSEX30種 71092.50(+227.40 +0.32%)

アジア株はまちまち。

香港株は後場に入り急落。前日の米株反発を好感して序盤に1.2%近く上昇する場面があったが、中国当局がオンラインゲームを推奨する過剰な支出・報酬を抑制する方針で、モバイルゲーム市場の規制を強化するとのブルームバーグ報道を受け、ゲーム関連を中心にハイテク関連が売られている。当局は開発者に対して、全てのデータを国内に保管し、国家機密を漏らさないよう警告した。

テンセントホールディングスは16%急落、2008年以来の大幅な下げに。ネットイースは28%急落、過去最大の下げを記録。シャオミや美団、レノボも下落。不動産や医療品、自動車の一角も売られている。

上海株も後場に入りマイナス圏に転落。
当局によるオンラインゲーム規制強化を受け投資家心理が一段と悪化。そのほかにも、デフレ問題に長引く不動産不況、西側諸国との関係悪化など懸念材料が多い。米政権がEV(電気自動車)や太陽光発電製品を含む一部の中国製品への関税引き上げを検討していることを受け、中国商務省はレアアース関連技術の輸出を制限すると発表した。

年明けにも当局が景気支援策を打ち出す可能性があるものの、中央経済工作会議で来年は主に技術革新に焦点を置くとしていることから、低迷し続けている不動産市場への支援策は期待できない。銀行の預金金利引き下げを受け金融緩和観測が高まっているものの利下げをしたとことで焼け石に水、中国株を押し上げるには不十分。投資家心理は改善することなく2023年は終わるのだろう。