11月米住宅着工件数は予想外の急増 6カ月ぶりの高水準

*米住宅着工件数(11月)22:30
結果 156.0万件
予想 136.2万件 前回 135.9万件(137.2万件から修正)

*米住宅建築許可件数
結果 146.0万件
予想 146.4万件 前回 149.8万件(148.7万件から修正)

日本時間22時半に発表された11月の米住宅着工件数は前月比14.8%増の年率換算で156万件となり、予想を大きく上回った。一戸建て住宅建設は18%急増し、2022年4月以来の高水準となっている。一方、米住宅建築許可件数は146万件に減少した。

建設業者は中古住宅の物件不足からの恩恵を受け、米住宅ローン金利への補助や値下げなどのインセンティブで住宅購入者を勧誘している。これが、過去最悪の値ごろ感の痛みを和らげるのを支援している模様。

米住宅ローン金利はFRBが利上げを開始する直前の2021年末の2倍の水準にあるが、借入コストは過去6週間低下している。フレディマックの最新データによると、30年物固定住宅ローンの平均金利は8月以来初めて7%を下回った。

米住宅着工件数の年率換算ペースはパンデミック前と同水準で推移しており、住宅投資の低迷によるGDPへの打撃が緩和されつつあることを示唆している。