外為サマリー:一時140円90銭台に軟化、4カ月半ぶりのドル安・円高水準

14日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=141円41銭前後と前日の午後5時時点に比べて4円40銭程度のドル安・円高となっている。

米連邦準備理事会(FRB)は13日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを決め、参加者らによる政策金利見通しは24年末の中央値が4.6%と現在の5.25~5.50%から0.75%低下するとの予想が示された。パウエルFRB議長が記者会見で「政策金利が引き締めサイクルのピークに達したか、その近くにあると考えている」などと述べたこともあり、FRBが来年に複数回の利下げに動くとの観測が強まった。この日の時間外取引では米長期金利が節目の4%を下回り、日米金利差の縮小を意識したドル売り・円買いが活発化。ドル円相場は午後0時40分ごろに一時140円95銭近辺と、4カ月半ぶりのドル安・円高水準をつけた。その後は下げ渋る動きとなったものの、米金利の先安観から戻りは限定的だった。

ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0894ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0110ドル弱のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=154円06銭前後と同3円20銭程度のユーロ安・円高で推移している。