米PPI、インフレ圧力の緩和を示唆

日本時間22時半に発表になった11月の米生産者物価指数(PPI)はエネルギーコストの低下により上昇率が鈍化し、インフレ圧力が和らいでいることを示唆した。最終需要は前月比で横ばい、食品とエネルギーを除いたコア指数も横ばいだった。前年比では総合指数が0.9%、コア指数が2.0%と2021年1月以来の低い伸びとなっている。

サービス価格は2カ月連続で前月比で横ばい。商品価格も10月の急低下後から横ばいとなっている。エネルギーは1.2%下落した。

インフレ圧力はここ数カ月、鈍化を示唆している。前日発表された米消費者物価指数(CPI)では、住宅やその他のサービス部門のコストが上昇したため、前月比の上昇率は伸びたものの、前年比のインフレは低下した。

エコノミストがPPIを注視する理由の1つは、特定の医療品目やポートフォリオ管理など、いくつかのカテゴリーがFRBが参照するPCEデフレータを算出するために使用されるからだ。医師医療サービスと介護は前月比で横ばい。病院外来医療、ポートフォリオ管理、航空旅客サービスはすべて低下した。

*米生産者物価指数(11月)22:30
結果 0.0%
予想 0.2% 前回 -0.4%(-0.5%から修正)(前月比)
結果 0.9%
予想 1.1% 前回 1.2%(1.3%から修正)(前年比)
結果 0.0%
予想 0.3% 前回 0.0%(コア・前月比)
結果 2.0%
予想 2.2% 前回 2.4%(コア・前年比)