株価指数先物【引け後】 25日線クリアなら+2σを意識したロングへ

大阪3月限
日経225先物 32830 +120 (+0.36%)
TOPIX先物 2352.0 +3.5 (+0.14%)

日経225先物(3月限)は前日比120円高の3万2830円で取引を終了。寄り付きは3万2910円とシカゴ日経平均先物清算値(3万2865円)にサヤ寄せする格好から、買いが先行して始まった。現物の寄り付き直後に付けた3万2840円を安値にリバウンド基調が強まり、前場中盤に一時3万3020円まで買われた。買い一巡後は25日移動平均線水準で強弱感が対立するなか、前場終盤にかけて上げ幅を縮め、ランチタイムでは3万2870円~3万2920円辺りの狭いレンジで推移。後場中盤にかけてレンジを下放れ、3万2780円まで上げ幅を縮める場面もあったが、売り一巡後は3万2910円まで戻すなど、短期的な需給に振らされた。ただし、ランチタイムでのレンジは超えられず、終盤にかけては持ち高調整に伴う動きとなった。

日経225先物は、25日線が位置する3万3000円処で攻防を見せているが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちでポジションを傾けにくい需給下では、想定された値動きであろう。25日線が位置する3万3030円水準に上値を抑えられる半面、下値はボリンジャーバンドの-1σが支持線として意識される。-1σは3万2650円辺りで推移しており、オプション権利行使価格の3万2625円から3万3000円でのレンジ推移となる。+2σは3万3400円辺りに位置しているため、3万3000円を捉えてくるようだと、権利行使価格の3万3000円から3万3375円のレンジに移行しよう。

また、来週には日銀の金融政策決定会合を控えているため、FOMC通過後も積極的にはポジションを傾けてくる動きは限られそうだ。-1σ水準での押し目狙いのロング対応とし、25日線を明確に突破してくるようなら、+2σを意識したロングに向かわせよう。米国市場で半導体株への物色が見られるなか、本日は東京エレクトロン <8035> [東証P]が年初来高値を更新した。

なお、NT倍率は先物中心限月で13.95倍に上昇した。一時14.01倍まで上昇し、同水準に位置する25日線を捉えてきた。ハイテク株主導の上昇が意識されるなか、相対的に日経平均型優位の需給状況になることが見込まれる。FOMC通過後に米半導体株の強い物色が続くようだと、NTロングでのスプレッドを取りに行く動きが強まりそうである。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万6305枚、ソシエテジェネラル証券が1万3690枚、サスケハナ・ホンコンが6235枚、日産証券が3510枚、SBI証券が2225枚、バークレイズ証券が1789枚、JPモルガン証券が1423枚、松井証券が1111枚、モルガンMUFG証券が994枚、楽天証券が965枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万5949枚、ソシエテジェネラル証券が1万6647枚、日産証券が4930枚、バークレイズ証券が4332枚、サスケハナ・ホンコンが3730枚、JPモルガン証券が3554枚、ゴールドマン証券が2754枚、UBS証券が2561枚、モルガンMUFG証券が1892枚、ビーオブエー証券が1877枚だった。