バイサイドのストラテジストは来年に強気な見方

バイサイドのストラテジストは来年について、FRBの金融緩和については市場の期待よりも慎重に見ているものの、米株式市場に強気な見方をしている。米企業利益の堅調な伸びと回復力のある経済が、S&P500指数を2024年末までに過去最高値の5200まで押し上げるという。現行から約13%高い水準。

S&P企業の利益は9%の増益を見込み、1株利益240ドル、株価収益率(PER)は21.7倍を予想しているという。

一方、FRBについては、より緩和的なスタンスへの転換の年になると見ている。FRBは景気後退は避けたいが、利下げは少なくとも2024年後半までないと見ているという。インフレがより粘着性が強かった場合は恐らく第4四半期まで待つ可能性が高いと指摘している。

引き続き景気循環セクターを選好し、2023年の勝者であるIT・ハイテク株、通信サービス、消費裁量が、他のセクターや中小型株に利益が広がったとしても、好調を維持すると予想している。