ダウ先物は堅調な推移 ADP雇用統計は予想下回る=米国株

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:36)(日本時間22:36)
ダウ先物 36255(+66.00 +0.18%)
S&P500 4589.25(+14.25 +0.31%)
ナスダック100先物 15976.00(+67.25 +0.42%)

米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも堅調な推移を見せている。先ほど発表の11月のADP雇用統計が予想を下回ったことで、株価指数先物は上げ幅を伸ばしている。雇用増加数は10.3万人と予想を下回ったほか、前回分も下方修正された。製造業の雇用が1万4000人減少した一方、サービス業は11万7000人の増加となった。賃金の伸びも鈍化傾向を示しており、労働市場の減速を示唆した格好。必ずしも方向は一致しないが、金曜日の米雇用統計への警戒感を高める内容ではある。

市場はFRBの利上げサイクル終了を確実視し、来年の早期利下げ期待を強めている。短期金融市場では来年5月の利下げ開始を完全に織り込んでいるほか、3月開始も相当程度の確率で織り込んでいる状況。来年末までにFRBは計1.25%の利下げを実施すると見ているようだ。

市場の利下げ期待は行き過ぎとの懸念の声も多いが、ここ数日の米株式市場は、その懸念と過去5週間の株高も行き過ぎではないかという懸念とを天秤にかけている。

そのような中で、金曜日に発表される米雇用統計を市場は待っている。米金融政策の見通しや米経済がソフトランディングできるのかどうかの何らかのヒントを与えてくれると見ている模様。一部からは「失業率のさらなる上昇や非農業部門雇用者数(NFP)の伸びの不足が示されれば、市場の期待は正当化されることになる。しかし、それでも市場が描いている利下げ期待はあまりに行き過ぎだ」との警告も出ている。

*ADP雇用者数(11月)22:15
結果 10.3万人
予想 12.0万人 前回 10.6万人(11.3万人から修正)(前月比)

(NY時間08:46)(日本時間22:46)時間外
アップル<AAPL> 193.95(+0.53 +0.27%)
マイクロソフト<MSFT> 373.82(+1.30 +0.35%)
アマゾン<AMZN> 147.51(+0.63 +0.43%)
アルファベット<GOOG> 133.02(+0.63 +0.48%)
テスラ<TSLA> 242.65(+3.93 +1.65%)
メタ・プラットフォームズ<META> 320.40(+2.11 +0.66%)
AMD<AMD> 119.82(+1.44 +1.22%)
エヌビディア<NVDA> 471.13(+5.47 +1.17%)