来年もIT・ハイテク株に強気 大手以外にも波及との声 サイバーセキュリティを有望視=米国株

先週から12月相場に入り、今年はクリスマス・ラリーがあるか市場も注目している。人工知能(AI)を材料にIT・ハイテク株が今年の米株式市場をけん引したが、同セクターに強気なアナリストからは、アップル<AAPL>のような巨大IT・ハイテクを筆頭に、来年もハイテク・ラリーは続くとの見通しが伝わっている。同アナリストは一貫してIT・ハイテク株に強気で、新年を迎えてもその姿勢は変わらない。

クラウドとAI技術への企業支出はIT予算増加が全体的に緩やかになっているにもかかわらず、来年も20-25%の増加が期待できるという。AIに関してアップルの名前はあまり目立たないが、引き続きトップ・テック・ピックだとしている。

他にはマイクロソフト<MSFT>とグーグル親会社のアルファベット<GOOG>を選好しているが、大手以外にもラリーが拡大する可能性を指摘している。サイバーセキュリティは有望セクターの筆頭であり、中でもパロアルト・ネットワークス<PANW>、Zスケーラー<ZS>、クラウドストライク<CRWD>を有望銘柄として挙げている。この3社はいずれも、他の大手との競争に耐えうるだけのAIの能力を有しているという。その他、データ分析のパランティア<PLTR>とモンゴDB<MDB>も有望だと指摘している。

「最近のわれわれのチェックから、成長性のあるハイテク株のファンダメンタルズは盤石で、年末にかけてショート・カバーは順調に進むと考えられる」という。