NY為替:ドル弱含み、来年の米利下げ織り込む

17日のニューヨーク外為市場でドル・円は149円20銭まで下落後、149円87銭まで反発し、149円68銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)の来年の利下げを織り込むドル売りが優勢となったのち、米・10月住宅着工件数・建設許可件数が予想を上回ったほか、ボストン連銀のコリンズ総裁が追加引き締めの選択肢を除きたくないとしたほか、米サンフランシスコ連銀のデイリー総裁もインフレが目標である2%達成する軌道にあるか確信できないとタカ派姿勢を維持したためドル売りが後退。クロス円絡みの円売りも強く、下支えとなった。

ユーロ・ドルは1.0859ドルから1.0915ドルまで上昇、1.0909ドルで引けた。オーストリア中銀総裁が「ECBの利下げ、第2四半期は時期尚早だろう」と発言したほか、ドイツ連銀のナーゲル総裁が近い将来の利下げがあり得ないと市場の利下げ予想を否定したためユーロの買戻しが強まった。ユーロ・円は162円20銭から163円31銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2405ドルから1.2465ドルまで上昇。ドル・スイスは0.8884フランから0.8853フランまで下落した。

《MK》