株価指数先物【引け後】 過熱を抑えつつ6月半ばに付けた3万3710円が次のターゲット

日経225先物 33450 +740 (+2.26%)
TOPIX先物 2370.0 +26.5 (+1.13%)

日経225先物(12月限)は前日比740円高の3万3450円で取引を終了。寄り付きは3万3290円とシカゴ日経平均先物清算値(3万3210円)を突破し、ナイトセッションで付けた高値(3万3250円)を上回る形でのギャップアップで始まった。買い一巡後に3万3200円まで上げ幅を縮めた後は上へのバイアスが強まり、前場中盤に3万3390円まで買われた。前場終盤にかけては3万3300円を挟んだ狭いレンジでの推移となったが、ランチタイムで上げ幅を広げ、後場は3万3430円~3万3500円処で保ち合い、終盤にかけて一時3万3560円まで上値を切り上げる場面も見られた。

日経225先物は、ボリンジャーバンドの+2σ水準で寄り付き、過熱感が警戒されやすいところであったが、前場中盤以降は+2σを上回っての推移を見せた。さらにランチタイムで9月の戻り高値3万3450円をクリアしたことで、一段とショートカバーが強まる格好となった。強弱感が対立することなく節目をクリアしており、ロングの勢いが強まったというよりは、相対的に出遅れていたグロース株へのリバランスの動きとみられる。

本日はファーストリテイリング <9983> [東証P]のほか、東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]、テルモ <4543> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]の5銘柄で日経平均株価 を約428円押し上げており、日経平均型優位の展開だった。

これに伴い、NT倍率は先物中心限月で14.11倍に上昇した。直近の戻り高値の14.02倍を突破し、14.05倍に位置する200日移動平均線を上放れてきた。いったんは200日線を支持線として試す形での調整は入るだろうが、週足では52週線を突破し26週線を捉えてきた。6月16日に付けた14.69倍のピークから9月28日の13.55倍まで低下したトレンドの修正が意識されやすく、足もとではNTロングが入りやすい需給状況とみておきたい。

また、日経225先物は9月の戻り高値をクリアし、週足の+2σ水準を捉えてきたこともあり、目先的な達成感や短期的な過熱感が意識されてくるだろう。ただし、バンドは上向きで推移するなか、過熱を抑えつつ、6月半ばに付けた3万3710円が次のターゲットになりやすい。オプション権利行使価格の3万3500円を中心とした上下の権利行使価格の3万3250円から3万3750円辺りのレンジとなろう。

手口面(立会内・J-NETの合算)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万9692枚、ソシエテジェネラル証券が2万5718枚、サスケハナ・ホンコンが6906枚、JPモルガン証券が7552枚、野村証券が7164枚、SBI証券が6132枚、バークレイズ証券が3761枚、日産証券が2715枚、ゴールドマン証券が5218枚、ビーオブエー証券が4505枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万6946枚、ソシエテジェネラル証券が2万7294枚、JPモルガン証券が8935枚、ゴールドマン証券が5275枚、バークレイズ証券が5877枚、日産証券が3838枚、モルガンMUFG証券が5251枚、サスケハナ・ホンコンが3650枚、シティグループ証券が3166枚、ビーオブエー証券が3093枚、野村証券が3029枚だった。