米住宅価格は低下傾向、住宅ローン金利上昇で

米不動産情報サイトのレッドフィンによると、10月に値下がりした分譲住宅の割合が7%近くに達し、過去最高を記録した。住宅ローン金利が過去23年で最も高い水準で推移する中で、購入者の予算に大きな負担となっている。高金利のため、月々の支払いにかかる金利分を補うために一部の売主は、希望価格を引き下げざるを得ないという。

販売価格は前年比で3%上昇しているが、これは販売価格データが遅行性の指標のため、1-2カ月前に契約が成立した案件を反映していることが一因だという。10月に住宅ローン金利が8%に達したため、販売価格の伸びは今後数カ月で鈍化する可能性があるとも述べている。

一方、需要の鈍化にもかかわらず、在庫の少なさが価格を支えている面もあると指摘。売り出されている住宅の総数は前年比で10%減少しているという。