9月の米小売売上高は予想を大きく上回り、景気減速は確認されず

米小売売上高(9月)21:30
結果 0.7%
予想 0.3% 前回 0.8%(0.6%から修正)(前月比)
結果 0.6%
予想 0.2% 前回 0.9%(0.6%から修正)(コア・前月比)

日本時間21時半に発表になった9月の米小売売上高は前月比0.6%増加し、予想を大きく上回った。自動車販売とネット通販の好調で、景気減速は確認されていない。

小売売上高は個人消費の約3分の1を占め、通常は景気の強さを示す手掛かりとなる。先月の売上増加は、家計の購買力がまだ十分あることを示唆した。

とはいえ、9月のデータは新学期やホリデーシーズンの繁忙期にあたり、消費者の動向についてはあまり明らかにならない傾向もある。

ガソリンスタンドの売上も1%近く増加したが、これは主にガソリン価格上昇を反映。これは家計にとって良いことではない。

自動車ディーラーとガソリンスタンドを除いたコアの売上高も0.6%増とまだ好調で、家計の需要はまだ底堅いことが示されている。

バーやレストランの売上は0.9%増加。レストラン売上は、景気が良く、米消費者が仕事に安定感を感じている時に増加する傾向がある。過去1年間でレストランの売上は9.2%増加した。一方、大型家電量販店、衣料品店、ホームセンターの売上は減少した。