このあと10月調査分のミシガン大消費者信頼感指数 3カ月連続の低下が見込まれる

このあと日本時間23時に10月調査分のミシガン大消費者信頼感指数速報値が発表される。予想コンセンサスは67.6と3カ月連続の低下が見込まれている。同調査は雇用情勢に敏感に反応する傾向があるが、9月の米雇用統計が強い内容であったことから、その点は消費者のセンチメントをサポートすることが見込まれる。

ただし、10月に入って猶予されていた学生ローンの返済再開のほか、ガソリン価格の上昇が米消費者のセンチメントを圧迫している可能性が指摘されている。全米自動車労組(UAW)のストライキが続く中で、ストによる生産停止が車両価格を引き上げ、自動車ローンを難しくする可能性を消費者が認識するなど、ガソリン価格と伴に自動車絡みの要素も米消費者のセンチメントを圧迫していると見られているようだ。

一方、前回は1年先のインフレ期待が2021年以来の低水準に低下していた。今回は前回と同水準が見込まれており、こちらも注目となる。

なお、ミシガン大学消費者信頼感指数は500件のサンプルによるアンケート調査をもとに算出されるが、速報段階では300件の調査をもとに発表される。

*ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値(10月)23:00
予想 67.6 前回 68.1
1年先のインフレ期待
予想 3.2% 前回 3.2%
5-10年先のインフレ期待
予想 2.8% 前回 2.8%