イエレン財務長官 米国の対イラン制裁はあらゆる措置を検討

イエレン米財務長官は、ハマスによるイスラエル攻撃を受け、米国はイランへの制裁を強化する可能性があると述べた。ただ、具体的な内容には言及しなかった。

バイデン政権は先月、イランとの囚人交換に合わせて、経済制裁の対象としていたイランの資産約60億ドルの凍結を解除した。ただ、この動きは共和党から厳しく批判された。

イエレン長官はモロッコで開催されているIMFと世界銀行の年次会合での会見で、この資産を再び凍結する可能性があると指摘した。

長官は「カタールの口座に移されている資金の使途は人道目的に限られており、まだ手つかずだ」と説明。そのうえで、「現状より先に動くつもりはないが、将来的に可能な措置について検討の対象から外すことはない」と述べた。

また、米国はイランとハマスおよびヒズボラに対する制裁プログラムのギャップを埋める方法を監督しているとしたほか、イスラエルとハマスの戦闘が世界経済に重大な影響を与えることはないとの考えも明らかにしている。