ダウ先物が上昇 パウエル講演後の流れ引き継ぐ 3Mが時間外で上昇=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間08:51)
ダウ先物 34518(+141.00 +0.41%)
S&P500 4431.50(+17.25 +0.39%)
ナスダック100先物 15058.00(+78.75 +0.53%)

米株価指数先物市場でダウ先物、ナスダック100とも上昇しており、きょうの米株式市場は続伸して始まりそうだ。先週のパウエル議長のジャクソンホールでの講演で、FRBは9月の次回FOMCで金利を据え置く余地を残し、慎重に政策を進めるとの姿勢を強調。また、金利は高止まりし、経済とインフレが冷え込まない場合はさらに上昇する可能性も示唆した。

想定通りだったこともあり、先週末の米株式市場は買い戻しの反応を示していたが、きょうもその流れを引き継ごうとしている。

一部からは「金曜日のパウエル議長の発言からは本当に驚くようなものはなかった。インフレを阻止するプロセスは依然として進行中であることから、今後、ボラティリティの高まりや市場の混乱も予想される」といった声も聞かれる。

また、「パウエル議長が大型の成長株への投資意欲を妨げるような発言をしなかったことだ。消費者裁量とIT・ハイテクはアウトパフォームし、大型株は小型株を上回り、グロースはバリューよりも買われた」といった声も聞かれる。

今週は31日木曜日に7月のPCEデフレータ、そして、1日金曜日に8月の米雇用統計が発表になり注目される。

また、中国当局が株式取引の印紙税引き下げやIPOのペース抑制などの株価てこ入れ策を発表したことも好感されている。ただ、週明けの中国株は上昇したものの、終始上値の重い展開も見られていた。

日用品・工業品の3M<MMM>が時間外で上昇。米軍と訴訟となっていた欠陥のある戦闘用耳栓の件で、55億ドル余りを払って決着させることで暫定合意に達したと報じられている。

エヌビディア<NVDA>も小幅ではあるが時間外で反発。

(NY時間09:01) 時間外
3M<MMM> 104.82(+5.87 +5.93%)

アップル<AAPL> 179.80(+1.19 +0.67%)
マイクロソフト<MSFT> 325.25(+2.27 +0.70%)
アマゾン<AMZN> 134.25(+0.99 +0.74%)
アルファベット<GOOG> 131.99(+1.30 +0.99%)
テスラ<TSLA> 243.84(+5.25 +2.20%)
メタ・プラットフォームズ<META> 288.00(+2.50 +0.88%)
AMD<AMD> 102.83(+0.58 +0.57%)
エヌビディア<NVDA> 461.98(+1.80 +0.39%)