英ポンド週間見通し:上昇一服か、インフレ関連指標が手掛かり材料に

■堅調推移、4-6月期GDPは市場予想を上回る

今週のポンド・円は堅調推移。英中央銀行による追加利上げを想定したポンド買い・円売りが続いており、一時184円台前半までポンド高が進行した。8月11日発表の4-6月期国内総生産(GDP)は市場予想を上回っており、6月鉱工業生産は高い伸びを記録したことから、リスク選好的なポンド買い・円売りが観測された。取引レンジ:180円59銭-184円25銭。

■上昇一服か、インフレ関連指標が手掛かり材料に

来週のポンド・円は上昇一服か。英国政府と英中央銀行はインフレ抑止に積極姿勢を崩していないが、8月16日発表の7月消費者物価コア指数(CPI)が市場予想を下回った場合、リスク回避のポンド売り要因となりそうだ。また、これまでの利上げによる経済への影響が懸念されており、ポンド買いは一服するとの見方が増えている。

○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・16日:7月消費者物価コア指数(6月: 前年比+6.9%)

予想レンジ:182円00銭-186円00銭

《FA》