NY株式:米国株式市場はまちまち、PPI受け利上げ終了期待が後退

ダウ平均は105.25ドル高の35,281.40ドル、ナスダックは93.13ポイント安の13,644.85で取引を終了した。

7月卸売物価指数(PPI)が予想を上回る伸びとなったため、利上げ終了期待が後退し、寄り付き後、下落。一方、サービス需要の強さが再確認されたためソフトランディグ期待を受けた買いが強まり、ダウ平均は上昇に転じた。ただ、金利上昇をを背景にハイテクは引き続き弱く終日軟調に推移、全体はまちまちで終了した。セクター別ではエネルギーが上昇した一方で、半導体・同製造装置が下落した。

メディアのニューズ・コーポレーション(NWSA)は四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回り、上昇。高速チップインターフェイス技術開発のラムバス(RMBS)は自社株買いを第3四半期末までに完了する加速計画を受けアナリストが投資判断を引き上げ、上昇。銀行のJPモルガン(JPM)やバンク・オブ・アメリカ(BAC)は金利高を背景とした金利収入の増加期待でそれぞれ買われた。エネルギー資源会社のオキシデンタル・ペトロリアム(OXY)はエネルギー省(DOE)が同社の「直接空気回収(DAC)」プロジェクトに12億ドルの出資を発表したことや原油高で上昇。

一方、カジノ運営するウィン・リゾーツ(WYNN)はスポーツ賭けのアプリを法的権限などの理由で8州において閉鎖すると発表し、下落した。

バイデン大統領はユタ州パークシティーで開かれた政治資金集めのイベントでの演説で、中国の経済問題に関して爆発するのを待っている「時限爆弾」と酷評した。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》