NY債券:米長期債相場は小幅続落、7月PPIは市場予想を上回る

11日の米国長期債相場は小幅続落。この日発表された7月生産者物価指数(PPI)は前月比、前年比ともに伸びが加速したことが要因。同コア指数は前年比+2.4%で市場予想の+2.3%を上回った。サービス価格が約1年ぶりの高い伸びとなったことがPPI上昇の背景にある。持続的なインフレ緩和への期待は後退し、年内追加利上げ観測は後退せず、長期債利回りはやや上昇。2年-10年のイールドカーブはフラットニング気配で推移した。

CMEのFedWatchツールによると、11日時点で9月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.25-5.50%となる確率は89%程度。11月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.50-5.70%以上となる確率は37%程度。10年債利回りは一時4.078%近辺まで低下したが、7月米PPI発表後に反転し、4.174%近辺まで上昇。取引終了時点にかけて4.152%近辺で推移。

イールドカーブはフラットニング気配。2年-10年は-73.70bp近辺、2-30年は-63.00bp近辺で引けた。2年債利回りは4.89%(前日比:+5bp)、10年債利回りは4.15%(前日比+4bp)、30年債利回りは、4.26%(前日比:+1bp)で取引を終えた。

《MK》