米労働生産性はインフレ抑制への期待を示す 約3年ぶりの大幅な伸び

日本時間21時半に4-6月(第2四半期)の米労働生産性(速報値)と単位労働コストが発表され、米労働生産性は前期比3.7%の上昇と、約3年ぶりの大幅な伸びとなり、労働コストの上昇が相殺されていることが示されている。予想は2.2%上昇だった。一方、単位労働コストは1.6%の上昇となり、予想の2.5%上昇を下回っている。

生産性の向上は、賃金やその他のコスト上昇による潜在的なインフレの影響を抑制することにつながる。企業は生産性向上に向けて新たな技術を取り入れたり、ソフトウエアや設備に投資したりすることが多い。変動が大きい数字ではあるが、今回の上昇が持続すればインフレ低下に寄与する可能性がある。

時間当たり給与は5.5%上昇。インフレ調整後では2.7%上昇と、ほぼ1年ぶりの上昇となった。この上昇を後押ししたのは、2020年以来となる労働時間の減少で、製造業で顕著に見られた。

*米労働生産性(速報値)(第2四半期)21:30
結果 3.7%
予想 1.2% 前回 -1.2%(-2.1%から修正)(前期比)
*単位労働コスト
結果 1.6%
予想 2.6% 前回 3.3%(4.2%から修正)(前期比)