7月のADP雇用統計、企業が依然人員を減らすことに消極的なことを示す

日本時間の21時15分に発表になった7月のADP雇用統計で民間雇用者数は32.4万人増となり、労働市場の強さが継続していることを示した。予想は18.7万人増だった。

雇用増加は広範囲に及んだが、特に娯楽・ホスピタリティーで20.1万人増えた。地域別では南部を除いた全地域で増加し、従業員250人未満の企業に集中した。

ただ、賃金の伸びは7月も減速。同じ職に留まった労働者の7月の賃金は前年比で6.2%増となり、2021年11月以来の低い伸びだった。

これらについてADPは声明で「経済は予想以上に順調で、健全な労働市場が引き続き家計を支えている。雇用の喪失が広がらずに賃金の伸びが鈍化する状況が続いている」と述べている。

米経済は金利上昇と消費パターンの変化に直面する中で、企業は依然人員を減らすことに消極的なことを示している。

ADP雇用者数(7月)21:15
結果 32.4万人
予想 18.7万人 前回 49.7万人(前月比)