【↑】日経平均 大引け| 大幅反発、米株高・円安で3万3000円台を回復 (7月31日)

日経平均株価
始値 33128.83
高値 33402.08(10:13)
安値 33025.93(13:40)
大引け 33172.22(前日比 +412.99 、 +1.26% )

売買高 19億9793万株 (東証プライム概算)
売買代金 5兆1035億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大幅反発、3万3000円台を回復
2.前週末の米株高と円安進行追い風にリスクオン
3.一時600円超上昇も、前場終盤以降は伸び悩む
4.TOPIXは3日の高値を上回りバブル後高値更新
5.売買代金は前週末に続き5兆円を超える高水準

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは前日比176ドル高と反発した。インフレ鈍化を示す米経済指標を受け、金利高懸念が後退し買いが優勢となった。

週明けの東京市場では、朝方から買い優勢の展開で、日経平均株価は大幅反発。前週末の米株高や為替のドル高・円安を好感し上値指向の強い地合いだった。

31日の東京市場は、リスク選好の地合いとなり、日経平均は大きく切り返す展開となった。一時600円を超える上昇をみせ、3万3400円台まで水準を切り上げる場面もあった。米国では前週末発表されたPCEコアデフレータの伸び率が市場予想を下回り、インフレ沈静化が改めて意識された。FRBによる利上げ打ち止めへの期待が高まり、投資家心理を強気に傾けた。これが東京市場に追い風となったほか、外国為替市場でドルが買い戻され急速に円安方向に押し戻されたことも、輸出セクター中心に買い人気を助長した。なお、TOPIXは今月3日の高値を上回り、1990年7月以来33年ぶりとなるバブル後高値を更新した。プライム市場の83%の銘柄が上昇する買い気の強い地合いで、売買代金は5兆円を超える高水準となった。

個別では、ソシオネクスト<6526>が売買代金で2位となり大幅高、売買代金トップのレーザーテック<6920>も堅調だった。東京エレクトロン<8035>、ルネサスエレクトロニクス<6723>なども高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も大商いで上昇した。ソフトバンクグループ<9984>が堅調、トヨタ自動車<7203>も買いが優勢だった。三菱商事<8058>、日本製鉄<5401>なども値を上げた。また、エンプラス<6961>がストップ高となり、北越工業<6364>は値上がり率トップに買われた。
半面、キーエンス<6861>が下落、アドバンテスト<6857>も冴えない動き。ファナック<6954>は大幅安に売られた。KDDI<9433>も安い。日本M&Aセンターホールディングス<2127>がストップ安となったほか、住友ファーマ<4506>が急落。アンリツ<6754>の下げも目立った。LIXIL<5938>、SGホールディングス<9143>なども大きく下値を探る展開に。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、SBG <9984>、豊田通商 <8015>、第一三共 <4568>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約182円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファナック <6954>、アドテスト <6857>、KDDI <9433>、キーエンス <6861>、大塚HD <4578>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約109円。うち58円はファナック1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)輸送用機器、(3)鉄鋼、(4)電気・ガス業、(5)卸売業。一方、下落はの4業種のみで下落率の上位から(1)海運業、(2)空運業、(3)金属製品、(4)鉱業。

■個別材料株

△ALSOK <2331> [東証P]
上限650万株の自社株買いと4-6月期増益を好感。
△積水化 <4204> [東証P]
上期最終を一転1%増益に上方修正、通期も増額。
△ブロメディア <4347> [東証S]
4-6月期経常益の進捗率は対通期計画33%。
△ソシオネクス <6526> [東証P]
4-6月期営業8割増益。
△リオン <6823> [東証P]
4-6月期最終益3.6倍。
△野崎紙 <7919> [東証S]
第1四半期営業益2.9倍で通期計画進捗率50%。
△豊田通商 <8015> [東証P]
24年3月期最終利益及び配当予想を上方修正。
△北海電 <9509> [東証P]
4-6月期最終利益3.3倍。
△M&A総研 <9552> [東証G]
第3四半期営業利益の進捗率90%。
△元気寿司 <9828> [東証S]
4-6月期の営業益倍増。

▼日本M&A <2127> [東証P]
4-6月期減収減益。
▼アンリツ <6754> [東証P]
4-6月期営業赤字。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)北越工 <6364>、(2)エンプラス <6961>、(3)東邦システム <4333>、(4)北海電 <9509>、(5)リオン <6823>、(6)コクヨ <7984>、(7)豊田通商 <8015>、(8)群栄化 <4229>、(9)ALSOK <2331>、(10)ソシオネクス <6526>。
値下がり率上位10傑は(1)日本M&A <2127>、(2)住友ファーマ <4506>、(3)ストライク <6196>、(4)テクマト <3762>、(5)アンリツ <6754>、(6)M&Aキャピ <6080>、(7)アグロカネシ <4955>、(8)ファナック <6954>、(9)LIXIL <5938>、(10)ハリマ化成G <4410>。

【大引け】

日経平均は前日比412.99円(1.26%)高の3万3172.22円。TOPIXは前日比31.95(1.39%)高の2322.56。出来高は概算で19億9793万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1525、値下がり銘柄数は279となった。東証マザーズ指数は777.32ポイント(13.28ポイント高)。

[2023年7月31日]